22Mar

普段は1歳児クラス(今年度2歳児)に入って保育のお仕事をしています。
クラスの先生方が「最近、○○くんの様子、ちょっと落ち着かないからもしかしたらお母さん二人目かもね」という話をされていました。
だいたいそういうとき、イヤイヤが酷くなったり、泣くことが多くなったり、お友達に手を出してしまったり、噛みつきが見られたりすることもありますね。
その○○くん、オムツ交換も最近は嫌がります。
今の保育園は、夕方、遊びから次の遊びの間に読み聞かせが始まり、その間にお迎えの早い子どもからオムツを替えてお茶を飲んで、読み聞かせに戻るか、読み聞かせが終わっていたら次の遊びに移るか、という流れの保育です。
「お名前を呼ばれたら、オムツを替えに行ってきてね」と説明はされますが、そして、名前を呼ばれたら「は〜い」と言って交換にくる子どももいますが、でも、やっぱりお話し最後まで聞きたいよね、だいたい「ヤダ!」が始まります。
都の保育研修で、この時期の子どもは、一人ひとり、目には見えない脳の中での繋がりができているので、これまではお片付けができたら次の遊び、とにかくお片付け優先が推奨されてきた感はあるけれど、子どもの中ではその遊びが繋がっていることもあるので、それを無理にお片付けさせると子どものできかかっている繋がりをブチッと断つことになるので、お片付けができるよりも、その子どもの中で育っている目には見えない繋がりを尊重しようというお話がありました。
なので、園やクラスの方針はこれでいいのかなと疑問に思いながら、提案はするのですが、そのうちに変わってくれたらいいですね。
さて、その「ヤダ!」という子どもを、「ダメです!」と言わずにどうやってその氣にさせようかと試行錯誤です。
【今回うまくいった方法】
この子ども場合は、紙オムツの交換サインの黄色から青に変わっているのを指差して、
「ほら、ここ、青くなっているでしょう。これは『オムツ交換してね』ってことだよ。新しいオムツ見て。ほら、ここ黄色でしょう。黄色のオムツに替えよう」
これで納得してくれました。ホッ。
それからは、「ヤダ!」と言ってても、「青になってるか見てみようか」というと素直に「うん!」とオムツ交換台のところに来るようになりました。
力や圧でねじ伏せるのは簡単です。今、社会でニュースになっている保育士の虐待、ほとんどが1歳児クラスで悲しくなります。残念ながら、時間で回していかなければならないこともあるので、そういった方向に行ってしまったのかな。そして、保育士同士で「厳しくしないから子どもが言うことを聞かない。クラスがシマラない」というような話もあったりするのです。
その中で、いかに先生たちにイライラされず、子どもをねじ伏せることなく誘導するか、毎日試行錯誤ですが、このように子どもが「うん!」と自らそうしようと思って動いてくれる鍵が見つかると喜びがあります。