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【小学校 読み聞かせボランティア】3年生、15分間の絵本選びとその日の様子

今年度は、昨年度末に見学に来てくれた保護者さんも、そしてその他の保護者さんも参加してくださって、これまでは2学年ずつだったのが3学年ずつ入れるようになりました。

主に、下のお子さんが小学校に入学するタイミングで読み聞かせボランティアを始めてみようという保護者さんが多いようです。

【「読み聞かせボランティア講座(初級)」を受けました】

公立図書館主催の、小中学校でこれから読み聞かせをしようと思っている人、または読み聞かせをしている人で経験3年未満の人に向けての「読み聞かせボランティア講座(初級)」を、昨年に引き続き今年度も受講しました。

今年度の講師の先生は、家庭文庫を開いて50年、絵本に親しむ子どもたち、そしてその子どもたちが成長し成人した姿も目にしてこれらた先生です。まずは「読み聞かせ」という言葉は使いたくないなぁと。「子どもたちとともに自分も楽しむ時間にしてほしい」とその熱意が伝わってきました。

【読み手は自分なりのリテラシーを育てて】

その時期はその子どもにとってもう二度と戻って来ない大切な時期。だから、読み聞かせをする人が、自分の感性を磨いて、しっかりしたリテラシーを持って読む本を選んでほしいと力説されました。そして、今「たのしい」から「たんのし〜い」に変わったのです、と。

内容は、「明るい」ものを選ぶ。「生きるって楽しい」と思える本を選ぶ。余計な説明が入っていないもの、違和感を抱かないものを選ぶ。良質な大人が出てくる本を選ぶ。それが子どもたちの生きていく力を育み、乗り越える力も育むことになる。

【テクニック】

テクニックとしては、子どもたちが見やすいよう本を持つ手は肘を伸ばして(これ、けっこうきついです)。子どもたちが本に集中できるようネイル等はしない。そして、子どもの方を見ない。これも読み手がその絵本の世界に浸ることが大切で、子どもたちの方を見てしまったら子どもたちも読み手の方に意識が行って絵本の世界に入れないからとの理由だそうです。そして読み手は本に酔い過ぎない。ページをめくり、間を置いて読み始める。子どもたちが絵を見る時間を持つため。もちろん、本の感想など聞かない。

【選書の参考に】

まずは自分でたくさんの絵本を読んで自分の好きな絵本を見つけてほしい、その段階を経てその後から参考にどうぞ、と教えてもらった、東京都立多摩図書館の『読み聞かせABC』。こちらは東京都立多摩図書館のホームページよりダウンロードもできます。

【今回の読み聞かせの流れと3年生の様子】

今年度初めての読み聞かせの時間です。姪のいる3年生クラスに入ります。

《選書》

こちらの本を参考に昨年度の3年生に向けて読んだ本と同じにしました。

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1冊目は夏休みのお話の『はちうえはぼくにまかせて』と、2冊目は3年生から始まった理科の授業でちょうど「ちょうを育てる」を習っているところなので科学絵本『あげは』を。

《子どもたちの反応》

子どもたちは、ボランティアの人にとても親しみをもってくれているようです。なるべく汗をかかないよう、日傘をさして学校へ。そのとき後ろから歩いて来た1〜2年生と思われる男の子が「もしかして、ぼくと同じ日傘じゃない?似てるね!」と話しかけてきてくれたので、「あ、ほんとだ。似てるね」と返しました。

それから、担当の教室に行く間もすれ違う子どもたち「今日は読み聞かせだ!」と反応してくれます。

息を整えるため、廊下の端でしばらく待機したいところですが、近くのクラスの主に男の子が「今日、読み聞かせですよね!やった〜!」と。「私は今日は◯組の担当で、もうすぐこの教室の担当の人も来ると思うよ」と伝えたら、「こっち来てください」と私の思惑とは関係なしに(笑)、何人もで!どうやら担当の教室の前まで案内してくれるらしい。担当教室前まで来たら「では」と自分たちのクラスに戻っていった。その間も、通る教室の廊下に出ている子どもたちがわいわいと「うちのクラスですか?」なんて話しかけてくる。ほんとに、賑やかで、微笑ましく思う。目が細まる。

担当教室ももう机を後ろに下げて準備はできているよう。姪や担当クラスの子どもたちが私に氣づいて廊下に出てきました。「おばさんだよね。知ってるよ〜」とか、「前も会ったことあるよね」とか、ほんとに、賑やかで愉しい。姪と事前に今回は私の名前だけ自己紹介して、おばということはもう言わなくていいよねとおうちで話していたのですが、「やっぱり、おばって言って」と伝えにきた。

担任の先生が来る前に子どもたち、自発的に読み聞かせの教室の準備ができてるんですね!

担任の先生がやってきて、挨拶を交わして「お願いします。どうぞ。」と教室に入る。

前の方の真ん中の教卓の上には提出物がどっさり重なっていて、「先生、この量に目を通すのか。」と真っ先に心に浮かぶ。先生が「ほら〜、机、こんな状態で読んでもらうの〜?」に子どもたち(姪も)が何人も出てきて、机を動かしてくれて、一人の男の子が「あっ!」と椅子も持ってきて真ん中に置いてくれた。なんか、こういう場面を見られるのも好き。子どもたちって、保育園の子どもたちもそうですが、基本は親切だし、自分ができることを大人にしてあげようとする。大人に「これしてほしい」というのと同じくらい、いや、それ以上にしてくれようと思っている。

「読み聞かせボランティアの〇〇です。あちらに座っている◯◯のおばです。」と言うと「知ってる〜!ママのお姉さんだよね!」とか「へぇっ〜!そうなんだ!」と返ってくる。

隣のクラス担当の方と終わって、「今日は読んでる途中で質問が飛んできて、こういうときは当てたほうがいいの?と当ててみて、答えたりして今までにない感じでびっくりしたよ」とおっしゃっていました。

「今日面白かったよ!」と下校時、姪と一緒に帰ってきた同じクラスの近所の子どもちゃんが私の顔を見るなり開口一番言ってくれた。よかった。

姪は、「ねねが練習してる時に、ここ間違いやすいんだよなって言ってたところがちゃんと読めるかドキドキだった」との感想。内容どころではなかったかな。

次回は夏休み明け、6年生。これから選書して、夏休み中にしっかり読み込んで臨みたいところ。

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