6Jul
みんな、一度は耳にしたことがあるかもしれない。
その心奥深くに響く声も。
「What A Wonderful World(このすばらしき世界)」。
“サッチモ”の愛称で親しまれたジャズ界を代表するルイ・アームストロングの歌だ。
昨日7月6日は彼の命日でもあり、
銀座・教文館9階ウェンライト・ホールにて、日本ルイ・アームストロング協会(WJF)さん発足25周年も記念して、
【外山喜雄・恵子のニューオリンズ物語】
が開催されました。
お二人がメンバーの「デキシーセインツ」の演奏は、新浦安のオリエンタルホテル東京ベイB1階にある【HUB新浦安店】で聞いたことがあり、外山さんご夫妻をはじめ、メンバーの皆さまの温かく楽しく明るい雰囲気がその空間を満たし、幸せと元気で満たされる時間でした。
今回も、本当に、先に感想を言っちゃうと、そう!
温かく楽しく明るく幸せに満たされ、こういう時間と空間は、ずーっと、そこから帰ってからもじんわりやんわり持続します。
外山さんご夫妻は、素敵に年齢を重ねていらっしゃって、ジャズ音楽や音楽が身近にある人生を、ニューオリンズや日本の人に広げて行くことにご尽力なさってきたこの足跡と、それを支え応援してきたルイ・アームストロング協会の会員の皆さま方との、ステージと会場のオープンで和やかで楽しくて明るい空間と時間は、会員ではない私にとっても、参加者として心豊かな贅沢な時間となりました。
映画の上映は、アメリカの音楽の流れやサッチモのワンダフルワールド誕生秘話。
サッチモとウォルト・ディズニーは同じ年に生まれたそうで、二人のツーショット写真もあるんですね。
ディズニーランドのアドベンチャーランドやウエスタンランド、マークトウェイン号やディズニーシーのアメリカンウォーターフロントやトランジットスチーマーラインそのまんま!
これからパークへ行くときは、また、時代背景も身近に感じられ、違った過ごし方ができるだろう。
サッチモは、おばあさんが奴隷で、歌を歌いながら労働している姿を近くで感じて育ったそう。
つらい労働を歌いながら乗り越える、生命力の強さ、尊さと美しさに感銘を受けた。
映画「海賊とよばれた男」の中でも同じようなシーンがあって、(うろ覚えですが)その無理難題な労働を押し付けた側も、弱音を吐かずその歌っている姿を見て、心を動かされ、無理難題を取り止めたというような内容でした。
歌は周りの人の心をも動かすのですね。
そして、「What A Wonderful World(このすばらしき世界)」
この曲を作詞作曲した方のインタビューが、映画上映の中で出てきました。
作詞の下書きをご夫人が保管していて、
「赤ちゃんが泣いている」の部分が、
最初は「赤ちゃんが笑っている」になっていて、
このたった一言を替えたことで、
サッチモが歌うにふさわしい歌になった、というようなことを答えていらっしゃいました。
「泣いている赤ちゃんもやがて成長し」というような内容ですが、
今、身近に赤ちゃんから成長してきた子どもたちがいるので、人種が違っても、言葉や文化が違っても、人々(人類)の願いは、この目の前の泣いている赤ちゃんがすくすくと健やかに幸せに育ってほしいという思いは共通しているのだと、この部分も心に響きました。
サッチモの70歳の誕生日パーティーでのエピソードが、また、心深くにじぃーーんと来ました。
「What A Wonderful World(このすばらしき世界)」のイントロのときに、サッチモが語りかけた内容。
「たった16小節の間にこのことが起こったんですよ」とその場にいたスタッフの方のお話しでしたが、
「おやじさん、すばらしき世界なんて歌ってるけど、世の中全然よくないじゃないか!って、君は言うかもしれない。だけど、世の中が素晴らしい世界になるって思っていることが大切なんだ。そして、それができるのは、愛。ただ、愛なんだ。」(確かこのような内容でした。)
と言い終えたその瞬間に「I see~」と、本当に素晴らしいタイミングで歌が始まりました。
衝撃?心を掴まれる?胸が震える?
何と表現して言いか分からないくらい、でも、胸がいっぱいになりました。
「愛」って、究極、やっぱりそこなんだなぁと。
プリミ恥部さんとも重なって。
というのも、タイトルにも書きましたが、こちらの会場に来る前、久しぶりの銀座だったので、ちょっとぶらぶらしようと思い、でも、予定より電車一本遅れて、どのお店に入ろうかちょっと迷い、やっぱり三越から入ろうと、そして、婦人服売り場に行こうと思ったのですが、何気に、靴売り場に立ち寄ったら、プリミ恥部さんのライブで顔見知りになり、よく近くに座ってお話しをしている方と、偶然に会ったのです!
これが宇宙タイミング?!
と、お互いに声を掛け合って来たところでした。
喜ばしかったです。
さて、それから、演奏会でした。
終盤にはいつもの、素敵にデコレーションされた小さな傘が配られ、会場を回りながら、楽しみます。
いつまでも余韻が続く、心が豊かに感じられる、素敵な1日になりました。