9Jun

【選書】
最初の予定では、『おかえし(村山桂子 さく 織茂恭子 え)』と組み合わせを考えていましたが、梅雨入り前、季節感を考えて「かさ」や「あめ」を題材にした本にしました。15分には余裕があったのでおまけのもう一冊は「ことばあそび」でユーモラスに。

《1冊目》
『かさどろぼう(シビル・ウェッタシンハ 作 いのくまようこ 訳)』所要時間 8分
一文が長いところもあって、どこで間を置くのかや、イントネーションも読むのが難しく感じるところもありました。
「あんまり たくさん きれいな かさが あるので」、「やっと いちばん きにいった かさを かいました」、「キリ・ママおじさんは まちで また かさを かってきました」、「こんどは ちいさくきった かみきれを たたんだ かさのなかに つめこみました」の部分など。
「おじさんは かなしくて しかたありませんでした」のところも、つい、思い込みで「しかたがありませんでした」とうっかり「が」を入れてしまって読みそうになって、ズムーズに読めるように練習を重ねました。
そして、最後の「お し ま い」は、一文字ずつスペースが空いているので、間を置いて読んだほうがいいのか、迷いましたね。実際には「お し まい」になってしまいました。
シビル・ウェッタシンハ 作の本『キツネのホイティ』も、高学年向けにオススメと、家庭文庫を主宰され小学生に読み聞かせを長年続けて来られた方々が口を揃えておっしゃいます。
《2冊目》
『あめのひ(ユリー・シュルヴィッツ 作・画 矢川澄子 訳)』所要時間 2.5分
ユリー・シュルヴィッツ作の本は、家庭文庫を主宰され小学生に読み聞かせを長年続けて来られた方々が『よあけ』もぜひ!とおっしゃられます。そちらの訳はあの瀬田貞二さん。こちらのは矢川澄子さんの訳ですが、韻を踏んでいて、すごく言葉選びを考えられているのだなぁと感じます。
雨の音の擬態語で、「ぴしゃぴしゃ」、「ばらばら」のイントネーションもどう読むか迷いました。間にスペースがないので、間を置かずに読んだほうがいいのかなということだけは氣をつけました。
海の場面の「ごうごう」も力強く読むのか?と、表現について迷うところがありました。
《3冊目》
『ことばあそびの絵本 ぞうからかうぞ』所要時間 3分
回文です。言葉の文字数は少ないですが、どこで間を置くのかを、スムーズに読めるよう練習しました。
「しらゆりゆらし」の最後の「し」の音をどう読むか。「きがえたぶたえがき」の「き」も、その二つの文は、あとに文が続く感じで読んでみました。
「つるわくわくわるつ」は最後に音符が付く感じで読みました。
「とうとうはるえがきひきがえるはうとうと」の「うとうと」も、ハッキリ読むというより、うとうと感を出して読んでみました。
《子どもたちの様子》
『あめのひ』の詩のような表現に、私の後に続いて声に出している男の子がいました。声に出したくなるような美しい文なんだなと思いながら読みました。
『ぞうからかうぞ』は、子どもたちが声をあげて笑っていました。