11Mar
以前このブログで、自分の中の男性性の厳しさについて書きましたが、その原因というのが、この「『母と子』という病」(高橋和巳 著 ちくま新書)本になるほどと心当たりに思えることが書いてありました。
「おわりに」のところで『悩みの源は、自己イメージと実際の自分とのズレである。その自己イメージ自己イメージを作ってきたのは本人自身であるが、出発点は母子の愛着関係にある』
そして、あるカウンセリングに出てくる例えで、ずっと母の耐える姿を見て我慢して育った女の子が成長期で、自分が自分であると思っている人格が保てなくなる。自分が自分であると思っている学童期の人格は、母に怒りを持ってはいけない。その人格が途切れて、別人格が代わりに怒りを爆発させる。それは男の人格だった。
という話があって、自分の中の怒りがおさまらないときは、自分が子供時代に我慢していたことも関係あるのだと気づいて、納得ーー
でした。
そしてこの場合、治療の基本は、「母親が自己理解を深めること」
「つまり、(母親が)自分が負ってきた困難を理解し、自分の人生を受け入れ、『大変な中、よくやってきたな』と思えるようになればよい。『自己受容』である。こうして母親の緊張は緩和され、不安は小さくなる。その変化は一緒に生きてきた娘に伝わり、子の緊張も和らぐ。」
自分のためにも、母親が自己受容できるように、これから、母がずっと重ねてきた思いを理解し、励ましの言葉や、できる限りのことは、していこうと思った。