22Mar
上野公園にある東京都美術館で開催されている「ブリューゲル展」。
パンフレットによると、150年に渡って画家を生み出したフランドル(現在のベルギー日あたる)のブリューゲル一族。通常見ることができない個人所蔵の絵画など約100点により構成され、そのほとんどが日本初出展だということ。
上野公園の桜もそろそろ咲き始めが気になるところ。
JR上野駅を利用する場合、上野公園へ一番近い改札は「公園口改札」です。
逆光で分かりづらいですが、まだ、一分咲、三分咲きくらいでした。
観光客は、外国人の方も多く見られましたが、ごったがえす、というほどではなかったです。
東京都美術館は、上野公園の入り口の右側の建物です。
展示室へはエスカレーターを降りて進みました。
建物に入って正面がミュージアムショップ、左手に進むとインフォメーションがあり、その奥には、今回の「ブリューゲル展」の専用チケット売り場がありました。
「ブリューゲル展」の展示室は、専用チケット売り場を向いて、さらに左手奥の方です。
会場は、LB階、1階、2階とあり、
LB階は、1 宗教と道徳、2 自然へのまなざし
1階は、3 冬の風景と城砦、4 旅の風景と物語、5 寓意と神話
2階は、6 静物画の隆盛、7 農民たちの踊り
というそれぞれのテーマで展示され、説明がなされていました。
LB階、入ってすぐ辺りに、ブリューゲル一族の大作と、描いたひとの説明があり、そこで知ったのは、同じ一族でも、聖職者や貴族を相手に絵を描いていた方は家を何軒も所有したりと裕福な生活で、片や中流階級を相手にしていた方は、家賃の支払いも滞るほどの生活だったと。
絵画の説明だけではなく、画家の生活具合の説明もあるのが興味深く感じた。
それから、興味を持ったのは、「市場からの帰路につく農民」、その細かい設定、収穫したものを売りに行って、今度は、換わりにどんな自分たちの生活に必要なものを買い揃えてきたのだろうか、など、想像するのも楽しい。
「種をまく人たとえがある風景」では、岩、茨などが描かれており、岩の上に種が落ちても根が張れないことをキリストの話の聞く耳を持たない人に例えたり、聞いてもすぐに忘れてしまう人、一般大衆の考えに流されてしまう人の例えがなされている深い意味の絵も面白かった。
それから、日本でも鹿島神宮など「白い鹿」が神の使いとされているところがあるが、ここでも、森の中でキリストの使いである「白い鹿」が現れるという設定で描かれており、それぞれの地で「神の使い」という発想が自然に発生したのか、それともどこかでどうやってか繋がって影響を受けたのか、その辺りが面白い。
農民の結婚式の絵では、皆で踊っている様子が描かれていて、今にも動き出しそう。
そして、よく見かける「聖家族」の絵でも、周りに花が描かれ、聖家族が囲まれている「花輪に囲まれ聖家族」のその構図の発想が心をくすぐられた。
出口の手前がミュージアムショップになっており、
白い馬(私は白い馬と繋がりがあるみたいで、2017.4.11投稿 いっしーペガサスの記事にも書いています)が描かれているこちらの「地上の楽園」のチケットホルダー(¥486)を購入。
中はこんな感じ↓
会場外で記念撮影。
こちらの半券。相互割引の特典が受けられます。
同じ上野公園内にある国立西洋美術館で現在開催中の「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」(5月27日まで)や、乃木坂の国立新美術館で開催中の「史上の印象派展 ビュールレ・コレクション」(5月7日まで)、東京丸の内の三菱一号館美術館で開催中の「ルドン-秘密の花園」(5月20日まで)が、各美術館チケット売場で提示すると、相互割引でこちらのチケット(半券可)を提示すると、当日券を100円割引で購入できます(一人1回限り。1名のみ有効。他の割引との併用不可。本会期中のみ適用)。
また、同じ東京都美術館で、4月14日(土)から開催される「プーシキン美術館展ー旅するフランス風景画」の前売券 一般1400円(当日券 一般1600円)を購入して帰りました。
前売券は東京都美術館内でしたら、ミュージアムショップで購入できます。
ブリューゲル展は東京都美術館で4月1日まで。
その後の巡回は
豊田市美術館 4/24ー7/16
札幌芸術の森美術館 7/28ー9/24
広島県立美術館 10/8ー12/16
郡山市立美術館 2019/1/11ー3/31