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幼稚園児の習い事 とある大学の《親子公開講座》に参加してみました【備忘録】

幼稚園年長の姪、周りのお友だちが習い事をし始めていることも多くなり、だいぶ前から「習い事をしてみたい」と言っていた。

周りのお友達は、お母さんが幼児向け図工講師という方は別の幼稚園で開催されている「絵画教室」だったり、他には、サッカーだったり、ダンスだったり色々です。

姪も、以前、家のポストに英会話教室のチラシが入っていて体験で一度英会話の先生におうちに来てもらって、その時も楽しんだ様子。姪の習い事熱がその頃一番ピークに達していました。

その英会話教室の先生から、姪の性格を「場の雰囲気を引っ張って行くタイプだから習い事は向いていると思いますよ」と姪ママ・パパにアドバイスもあったそうです。

そんなこともあって、私の個人的な興味もあって、とある大学の公開親子講座に申し込みました。

申し込んだ講座は、音楽系。

保育士として、歌や手遊びのスキルを高めたい!と私自身が思っていることもあって、一緒に参加できたら一石二鳥!

申込者多数の場合は抽選ということで、第二希望の午後のクラスの受講決定通知が届きました。

【全5回 2週間おきに開催】

さて、第一回目、幼稚園の運動会と重なり、開始時間に間に合うか?というところでしたが、感染症防止対策のため開場時間は直前とのことで、ちょうどこれから開場しますというところに到着(これを「ギリギリ」というか「ムダがない」というかは、最近、考えを改め後者の方にしました)。

入場の順番を待っている間にお手洗いを済ませ、最後に入室。

前期は緊急事態宣言ということもあって中止になり、今回、感染対策をしっかり行うとの大学側との約束で、二年ぶりの開催だそうです。

【教室の配置】

椅子は横2列に、ちょっと円を作るような感じで並ばられ、前の列に子ども、その後ろに保護者が座る形。

【教室の流れ 時間は40分間】

まずは自己紹介からかな?と思っていたのですが、先生方の自己紹介から始まり、「こんにちはの歌」を歌いました。

参加者の中にはこれが何度目かの参加という方もいらっしゃいました。

私も姪も初めて聞く歌で、周りの子どもたちはお母さん・お父さんと一緒で自分は違うので姪は寂しく感じたのか、後ろの私の席に来て抱っこして聞くことに。

その後も自分の席に戻っては私の方に来たりと、珍しく落ち着きません。周りの子どもたちはちゃんと座れているなぁと思っていたら、

【クラスの方針「子どもは、そのままでいい」】

先生が「基本的に、この教室では、子どもの行動はその子どもの自由に任せています。ですので、お母さん、お父さん方も『座りなさい、ちゃんとしなさい、静かにしなさい』なんて言わなくても大丈夫。子どもは色んな反応をします。それを見守ってあげていいと思います。」とおっしゃったので、私も姪の行動を見守ることにしました。

音あそび教室の案内には、

音楽をとおして親子のコミュニケーションを促進し,子どもの心と感性を育んでいくことを目的としています.将来,音楽家になるための早期英才教育ではありません.

とあった。

その後、「大きな楽器が出てくるよ〜」と弦楽器が登場。「みんな、この楽器見たことある〜?名前知ってる〜?」と先生。

子どもたち、それぞれに「ヴァイオリン?」など答えています。姪も、以前「子どものためのクラシック教室」に参加したときに触ったことがあったので、「チェロー!」と答えていました。さらに「お話に出てきたのも見たよ〜!」とも。

先生は一人一人に答えていらっしゃいました。

チェロの演奏の時は、また耳を押さえたり(どうも大きな音がちょっと苦手?なのかも)して、私の膝の上に来たりしていましたが、その後、アフリカの太鼓や見たことない民族楽器が出てくるたびに、前の方に行っては戻り、を繰り返していました。

また、姪のその様子に、周りの子どもたちも、恥ずかしいの?大丈夫?と時々声を掛けてきます。「あの子、ちゃんと座っていない!」と責める子どもは一人もいませんでした。

姪は、私の膝の上どころか、私の椅子の下に潜り込んで、スカートの間から顔を出してお話を聞いたり!

あとは、グランドピアノも、「うちにある!」と言う子どももいました。

姪は、うちもあるよね?とキーボードのことを言っていました。

終わりに、一人ずつ、子どものみ自己紹介することになりました。

「もし、恥ずかしくて言えないときはお母さん、お父さん、よろしくお願いします」と先生が言うと、他の子どもたちが真っ先に、姪に「たいじょうぶ?じぶんでできる?」と聞いてきました。

「どちらの端の方からにしようかな?」と先生。

こちらを向かれて、また、姪は私のスカートに潜ったので、反対の端の子どもから。

姉妹・兄弟での参加だったり、年齢は一番上は小学4年生。一番下は2歳。

名前を言って、先生から年齢を聞かれ、その後何かしらのやりとりを先生とした後、『よろしくね』の歌で〆。

「◯◯ちゃ〜ん、◯◯ちゃ〜ん、◯◯ちゃんのお母さん、よろしくね〜♪」

面白かったのは、自己紹介した後、恥ずかしくなっちゃったのか、小学生のお姉ちゃんも後ろのお母さんの席に行って、お母さんに抱きついたり、椅子に潜ったり!その後、他の子どもも数人、椅子の下に潜り始めて…。

最後に姪の番、私の座っている椅子の下に潜ったまま、スカートの間から顔を出し、みんなの注目の集まる中、自分の名前を言った!

先生から年齢を聞かれて、指で年齢を示す。

先生「6歳ってことは一年生かな?」

姪「幼稚園!」

先生「ってことは、来年小学生だね!ランドセルはもう買ってもらったの?」

姪「うん!」

先生「そうか!何色にしたの?」

姪「キラキラ ピンク!」

その後、自分の名前の歌を歌われて、照れる姪。

隣の、姪を心配していた小学生2年生の女の子もついにお母さんの椅子の下に潜り込んで、半数くらいの子どもたちがそんな状態になってしまった。(ちょっと責任感じる…)。

先生「なんだか防災訓練みたいになってるけど(笑)、また次回、元氣でお会いしましょう」

【周りに影響を与える子に対する対応】

こちらの公開講座の先生は、そういった姪の振る舞いにも寛容で、それを観て釣られてしまう子どもたちにも寛容でした。

以前、姪が2歳前後の頃、近所の親子サークルで通っていた保育園の方針もそんな雰囲気でした。

「他の子どもが釣られるのは『そっちの方がなんだか楽しそう!』と思うから

姪はその年齢の頃も、輪の中に入らず、そのまま遊びを続けていたりしていて、その後、周りの子どもたちが姪に釣られて輪を抜け出してしまうこともあり、恐縮していたのですが、そのクラスの先生は「他の子どもが釣られるのは『そっちの方がなんだか楽しそう!』と思うからで、最初に話の中に入らない子どものせいではないので、保護者さんは悪いなんて思わなくていいんですよ」という考えでした。

ただ、先生によっては「あの子がいると悪い方に引っ張るので困る」という人もいるのですが…。

なので、保護者が先生と合うかどうかも見ることも大切なのかなと思います。

参考までに、保育所保育指針によると、2歳前後の子どもはまだまだ「個」を大切にする時期なので、輪に入れなくても大丈夫。それは大切な発達過程なのですから、怒ったりして無理に輪に入るように言う必要はないとのこと。

今の姪の年齢だと、心配にはなりますが、幼稚園での集団行動(運動会なども含めて)、普通にできているので、この日のこの行動は、恥ずかしかったり、自分だけ一緒に参加したのがお母さんやお父さんではなかったから、言葉には出さなかったけれども気が引けてしまったのかもしれない。

教室が、あたたかく見守ってくれる雰囲気でよかった。

【第2回目】

教室が始まる前に先生が顔を見せると、先生には近寄っていって話しかける姪。

今回も席に着いたのは一番最後で、真ん中の席が残っていたのでそこになる。

また、自分の椅子から立ち上がって私のところへ来たり、私の椅子の下に潜ったり。

ただ、「◯◯ちゃ〜ん、◯◯ちゃ〜ん、よろしくね〜」のお歌の時に、先生がアフリカのツインになっている太鼓を持って来て、「今日は自分の太鼓を決めて、その太鼓と仲良くなってほしいんだ〜」と。そして、「◯◯ちゃ〜ん、◯◯ちゃ〜ん」の後に、太鼓をタン♩タン♩と叩いてね、とのこと。

さぁ、始まりです。

先生のピアノ伴奏つき。

姪は、太鼓のある場所に行っては戻り、行っては戻り。そして、私の椅子の下に潜っている。

先生が、椅子の下に潜っている姪のところに太鼓を運んできてくれました。

姪の番。椅子の下に潜りつつも顔と手を出して、小さく「トントントン」と太鼓を叩く。ピアノの先生がそれに合わせて、そっと小さい音でピアノを合わせてくれた。

2年ぶりに小学生の女の子は、この日、この時は泣いていて太鼓も叩かずだった。

そして、お隣に座っている姉妹で参加の女の子たちも、姪に釣られたのか…椅子の下に潜ったりお母さんの元に行ったり。

後で知ったが、その教室の昨年度のチラシがネットに上がっていた。

【子どもを理解すること】
教室で学ぶのは子どもたちだけではありません.保護者のみなさんには,子どもに寄り添い,子どもを理解するということを,音楽活動の中で体験的につかみとっていただきたいと願っています.
なかなか言うことを聞いてくれない,落ち着きがない,などという悩みは子育てにつきものですが,どうしてそうなるのかを少し理解するだけでも,ずいぶんと気持ちが楽になり,子どもに笑顔で接することができるようになります.

仕事柄、保育所保育指針も常に頭にあって、日々、子どもたちと向き合う中で「寄り添い」「共感」「理解」と心がけてはいるものの、実際、自分の姪が落ち着きがないと、周りへの配慮というか、申し訳ない気持ちになってしまう。でも、先生がおっしゃるように「見守る」ことにしよう。しかし、忍耐だなぁ。

【第3回目】

第3回目。

姪とは最寄駅の改札口で待ち合わせ。電車の中でママの元職場の同僚とその小学生の子どもさんに会って、折り紙で立体的な花を一緒に折ったらしい。私に説明し見せてくれた。「先生に見せるんだぁ♪」とさ。始まる前、先生が顔を見せたらさっそくその花を見せに行く。他の子どもたちも我先にと先生のところに「あのね」とお話ししに駆けつけている。ようやく、姪が話しかける番。先生が「へぇ!いいねぇ!」と言ってくれたり、「おしゃれしてきた!」と姪が言うと、他の先生も「そのネックレス、ステキ!おしゃれだね」と返してくれたり。姪「今日ね、リップもぬってきたんだよ」とまた返す。マスクしていたので気がつかなかったが『えーっ!そうなの!?』と私の心の内。

検温と手指の消毒をして、教室へ。

今日も、教室内をウロウロして結局座るのは最後で、真ん中の席が空いていたのでそこに座る。

「3回目の今日、姪に変化がみられた!」

これまでは、始まるとまず、すぐに自分の席を立ち、後ろの私の席に来て膝の上に座っていたが、今日は、自分の席に座ったまま、始まりの歌を聞いていた。

ちょっと、ホッ。と思いきや、この日は他の子どもたちが、お母さんのそばに行ったり、椅子の下に潜ったりしていて、「姪の影響だったら悪いなぁ」と感じてしまう。しかも、姪ったら「ヒャハハ!椅子の下に潜ってる!」とか言うので「あなたも潜ってたでしょー!!」とつい突っ込まずにはいられなかった。

そして、今回、先生が取り出してきたのは《団扇型の太鼓》。

子どもたちには太鼓を叩くバチを配られる。

「前回の『◯◯ちゃ〜ん、◯◯ちゃ〜ん、よろしくね〜』のお歌の時、ちょっと、うまく行かなかったから、今回はこれを使って、『よろしくね〜』の後に『トン トン』と叩いてねぇ〜。前回、上手くいかなかったお友だちのリベンジのために用意したんだよ〜」と。

前回、泣いて太鼓を叩けなかったお友だちに、先生がそう話しかけていました。

【「こういう風に振る舞って欲しい」という気持ちを抱いてしまうものですね‥】

そしてここでも、内心ちょっとヒヤヒヤ。

「姪に対する新しい発見!」

先生とは、なかなかゆっくり話す機会がないけれど、『子どもの育ち』についてゆっくりお話ししてみたいなぁと思わずにはいられない。

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