8Dec
12月、今回の読み聞かせは姪のいる2年生のクラスです。
季節的に、一冊はクリスマスに関連するお話しを。
それから、姪と話し合って、2年生の国語の教科書(下)「おてがみ」 (アーノルド・ローベル作/三木卓訳)に出てくる「がまくんとかえるくん」のお話しの中からなにか、時間に合わせていくつか選ぶことにしました。
2年生の国語の教科書(下)「おてがみ」は『ふたりはともだち』に出てきます。
クリスマスのお話しは『ふたりはいつも』の「クリスマス・イブ」にしました。それから、もう冬ですが、「おちば」も紅葉の季節にいいかなと思い、この本から2話選びました。
あと1話、姪のリクエストで『ふたりはきょうも』から「がたがた」にしました。冬の夜のお話しです。
姪のリクエストは他に「なくしたボタン」、「はやくめをだせ」のお話しでしたが、また次の機会にでも読めたらいいな。
【今回の読み聞かせの流れと2年生の様子】
朝活動開始5分前に、読み聞かせに入る教室前に到着。今回はまだ教室の準備が整っていなかったので、担任の先生の目に入らないところで、準備が整うちょっと前まで待ちました。そろそろ整ったかな、というときに目に入るところに立ちました。ちょうどこちらを見た姪と目があって、姪がにっこり笑ってくれたのでホッとしました。まだ、私がクラスに入ることを喜んでくれているみたいです。それから「お願いします」と教室に案内されました。
《導入》
下の4冊、国語(下)の教科書26ページ右隅下「読んでみましょう」で紹介されています。
本を見せながら「みんなは、このふたりを覚えているかな?」と聞いてみました。元氣いっぱいにあちらこちらから「知ってる〜!がまくんとかえるくんでしょう〜!」と即答。思わず笑みがこぼれます。
「国語の教科書(下)「おてがみ」は『ふたりはともだち』に出てきますよ。」
「今日は、もうすぐクリスマスなので『ふたりはいつも』から「クリスマス・イブ」にしました。それから、もう冬ですが、秋のお話し「おちば」と、冬の夜のお話しで『ふたりはきょうも』から「がたがた」を読みます。」
姪の前で本の紹介と読む練習をしていたところ、読む順番、私が考えていたのは
- 「がたがた」→「おちば」→「クリスマス・イブ」
でしたが、姪が
- 「クリスマス・イブ」→「おちば」最後に「がたがた」
にしてほしいとのこと。「う〜ん、最後にクリスマスのお話しがいいと思うんだけど」と言いたくなりましたが、もしかしてそれは大人の感覚で、子どもたちは姪が言う順番のほうがいいのかもしれない?と思い直し、言いたい氣持ちをグッと堪え、姪のリクエストの順で読みました。
「クリスマス・イブ」
「クリスマス・イブ」とタイトルを読んだら、「イブってなに〜?」と質問が飛んできました。「クリスマスは25日でしょう?その前の日の夜、24日の夜のことだよ〜」と答えました。
そのあとは、みんな静かに聞いていました。
「おちば」
「おちば」は10月のお話しです。時間が遡ってしまったのですが。がまくんとかえるくんがお互いの庭の枯れ葉をこっそり箒で掃いて満足して帰るのだけど、結局、風が吹いてお互いの庭は元通りなんだけど、その庭を見てふたりがそれぞれに「あしたは自分ちの庭を掃除しよう。でもきっと、(がまくん、かえるくんは)びっくりしているだろうなぁ」とお互いにあったかい氣持ちで眠りにつくというお話しです。
また、そこで「どうして、あったかい氣持ちになるの〜?」と思わず疑問が子どもたちの口から出ました。うなずいて、私も思わず「うふふ」となりました。
「がたがた」
「がたがた」はちょっと怖いお話しです。日本では怖いお話は夏の夜の定番ですが、この本では冬の寒い夜のお話しです。
かえるくんががまくんに自分が体験したことのようにお話しします。がまくんが時折「かえるくん、それ、ほんとにあったことかい?」と聞いてきます。かえるくんはその度に「そうかもしれないし、そうでないかもしれない」と答えます。
教室の一番前に座っていた男の子が「どうしてそれ何回も言うの〜」と、ツッコミが入ります。「うん」とうなずいてみせます。それから、そのままお話しを続けます。
そしてこのお話しの最後も、ふたりはなんともあったかい氣持ちに満たされて終わる内容です。
読み終えて、姪が言うようにこの順番でよかったかも、と思いました。
今日の子どもたちは、なんとも、満足がいったような、満たされた表情だった氣がします。
いつものように、日直さんが号令をかけて、みんなそろって「ありがとうございました。」のご挨拶をいただきました。
私がボランティアをしているこの小学校では、読み聞かせボランティア、それぞれ担当の各教室に向かい、それぞれ終わったタイミングでバラバラに帰ります。他の小学校では、一旦図書室に集まり、そこからそれぞれ担当の教室に向かい、終わるとまた図書室に集まって一緒に帰るというところもあります。
私のところも、行きも帰りも玄関で一緒になり、一言二言話すときもあります。今日は、来年度の話が出ました。もう少し読み聞かせボランティアの人数も増えてほしいのでそろそろ来年度の募集を掛けてもらうよう担当の先生に相談してみるとのことでした。
私は、来年度も続けようと思います。