30Aug

【「絵が上手になりたい!」】
小学二年生の姪の願い事、「かけっこが早くなりたい!」、「絵が上手になりたい!」。
それから、ゲーム「あつまれどうぶつの森」の中で絵画を買うのに本物と偽物を見分ける力も必要らしく、マクドナルドのハッピーセットで「絵画の図鑑」を選んで、絵画にも興味が湧いてきた様子。
弟くんが生まれて、弟くんに色んな思いのある姪にぜひ観てもらいたいと思っていたペーテル・パウル・ルーベンスの《眠る二人の子供》、一緒に観に行く機会を伺っていました。
とはいえ、小学二年生、まだまだ衝動的な動きをしたり、思っていることがつい口に出たり、絵を観てどんな反応をするか、周りの静かに観たい人にちょっと迷惑をかけるかもしれないな、と思ったり。
国立西洋美術館ではファミリープログラム「どようびじゅつ」も春と秋の年2回開催されていますが、うっかり申し込み期日を逃してしまって、残念に思っていいたところ、「みんなでアートを楽しもう!おしゃべり OK!観覧料無料『にぎやかサタデー』」の企画を知り、姪ママも誘ってお出かけしました。こちらは対象年齢の制限もなく、事前申込の必要もなく、氣楽に足を運べるのも助かりますね!観覧料金が、常設展・企画展ともに無料というのもありがたいですね!
1歳の弟くんはパパとお留守番。
このブログの記事のためにと始めた美術館巡りですが、今年で5年目。国立西洋美術館の常設展も私の中では心安らぐ場です。回数を重ね、知ったことは、今は巨匠と呼ばれる画家たち、パリのルーブル美術館の展示室に足を運び模写を繰り返していたということ。学ぶの語源は真似ぶから、と言いますが、模写を続けていくうちに「これはこの人のタッチ」と一目で分かるくらいの画法を確立していった巨匠たち。
「絵が上手になりたい!」という姪も、国立西洋美術館のコレクションを実際に自分の目で観てほしいな。
【にぎやかサタデーとは?】
みんなでアートを楽しもう!
おしゃべり OK!観覧料無料「にぎやかサタデー」
常設展・企画展それぞれにおいて、年齢を問わず、また初めての方もリピーターの方も展示をもっと楽しめる企画を実施いたします。さらに、当館講堂内を休憩室として開放し、キッズスペースや授乳室、おむつ交換スペースも設置いたします。大人の方からお子様まで、ご自身のお好きなスタイルで美術館を気ままに楽しんでみませんか?
国立西洋美術館 公式ホームページより
これなら、安心して氣楽に氣軽に子ども連れでいけますね!
【当日の流れ】
西洋美術館の開館時間は朝9時30分から夜の20時まで。
前日の夜に帰省から戻って来たのと、月曜からは新学期が始まるので、ゆっくりのんびり行けたら行くくらいの氣持ちでいました。
帰省の間はパパと離れていたので、この日姪が一番やりたいことは「パパと一緒にゲーム!」そして帰省中にじいじの家で観た「メリー・ポピンズ」を「パパと一緒に観たい」。その前に、今月はじめに、にに(おじ)と一緒に、ににの膝の上に座ってゲームしていたところ、嬉し過ぎて、はしゃぎ過ぎて膝から落ちて床で足の指を突き指して骨折し、定期検診のための整形外科にも行かなくては。
そんなこんなで、到着は夕方に。
《16:00頃》国立西洋美術館 到着


《ベビーカー置き場》
入口前の右側のスペースにありましたよ。
【美術館入口前の案内】

入口前の案内を立ち止まって、姪と姪ママと3人で、読み上げて確認。
《観覧に必要ない荷物はコインロッカーへ・空き状況は?》
コインロッカーの場所は、入口入って、右側のインフォメーションの先です。
この時間帯のコインロッカーの空き具合は、手前側は全部使用中でした。一番奥の企画展示室へ下りていく階段側・カフェすいれんへ向かう通路の方に空きがありました。
こちらの他に、企画展示室へ下りていく階段を下りたところにもコインロッカーがあります。
コインロッカーは100円玉が必要です。
100円玉を入れて使用するタイプで、使用後に100円玉は戻って来ます。
【常設展示室から観て回りました】
展示室に入る前に姪「ロゼッタが『まず最初はフェルメールを観たいって』。それから『ゴッホも観たいって』」と言う。
この日の姪のお供は帰省した佐賀空港からこちらに戻るときのお土産売り場で目に入ったスーパーマリオブラザーズのぬいぐるみ。ママに買ってほしいとおねだりして、選んだのはこの前映画で観たピーチ姫を選ぶかと思いきや、ロゼッタでした。姪が言うには「ロゼッタ女王」らしい。でも、キャラクターの説明にはどこにも女王とは書かれていないぞ。買ってもらってからロゼッタと寝るときもずっと一緒。

それなら、「フェルメールに帰属」という作品があった!「ゴッホ」の作品ももちろんあるよ〜と常設展示室から観て回ることにしました。
常設展企画「この作品を探しに行こう!」
常設展示室に入って、最初のロダンの彫刻からスロープで展示室に上って行く手前両側で、今回の目玉、常設展企画「この作品を探しに行こう!」作品の一部分をポストカードにしたものを一人一枚、手渡しで配られていました。展示室内のどの作品のどの部分かを探す、というもの。
姪が受け取ったのは↓こちらのポストカード。スタッフさんが手渡すときに「大きな絵だから見つけやすいと思いますよ」とヒントを与えてくださいました。

予習して行くべきだった!「フェルメールに帰属」の《聖プラクセディス》。この辺にあったのに?!と探したが見つからず。所蔵検索をしてみたら現在は展示されていないとのこと。
姪ママのは彫刻から↓

私のはこちら↓。

姪、さらりと回るかと思っていましたが、一枚一枚、そして、戻ったりしながら観て回っていました。
《春(ダフニスとクロエ)》ジャン・フランソワ・ミレー!姪のポストカードの作品、見つかりましたよ。
【うれしい!♪観覧客で会話もうまれましたよ】
周りの人もだいたい、もらったポストカードを手に持って回ってらして、姪と同じポストカードの女性が「見つかった?」と姪に話しかけてくださいました。
姪も、その方が手に持っているハガキを見て、一緒だと氣づいていて、姪ママと「『一緒だね、もう見つかったかな』と話していたんですよ。」と姪ママ。
「ロゼッタと一緒に見つけたんだよ」と連れてきたロゼッタのぬいぐるみを見せる姪の話も「うん、うん、そうなのね。一緒に見て回っているのね」と付き合ってくださった。
「また、どこかで一緒になったらいいね」との優しい言葉をいただき、あたたかい氣持ちになりました。
そして、うっかり!せっかく、マックのハッピーセットでもらった「小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画」、持ってきたのにコインロッカーに預けたリュックの中〜。オルセー美術館所蔵の作品が多く載っていたのですが、私の予定では、「ほら、この人が描いた作品だよ」と観て回ったら画家さんや作品により親しみやすいかなぁと思っていたんですが。その図鑑で姪が氣に入っている作品はドガ《舞台の踊り子》。ドガの作品もここにあるよ、とか、ルノワール、モネ、中学生くらいになったら教科書や資料集で出てくるよとか姪ママが説明していた。
私のもらったポストカードも、ママのポストカードも姪が熱心に動き回り、先に見つけて教えに来てくれました。
途中、版画素描展示室の小企画展『美術館の悪ものたち』へも。ちょうどNHK Eテレ『ヴィランの言い分』も観ているので、「ほら、ヴィランって書いてあるね」と。こちらはサラッと回りました。
ゴッホの絵はありますよ〜《ばら》。観たいと言っていたゴッホがあってホッ。
最後の展示室にはマックのハッピーセットの「小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画」で姪が何これ〜笑とウケてていた《叫び》のムンクの作品《雪の中の労働者たち》。「こんな絵も描いているんだね」と3人で話す。
そして私が氣になっていたのがピカソの絵にどんな反応を示すのか。ハッピーセットの「小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画」にはピカソは載っていなかったのですが、やっぱりピカソは外せないでしょ!
「あ〜っはっは!ヘタくそ〜っ」が姪の反応でした。
真面目に「この人はね、ほんとはとっても絵が上手なんだよ。」と姪に説明してしまった。
常設展、姪のペースで観て回って、1時間かかるかかからないくらいでした。
「もっと絵が観たい!次の部屋は?」と姪が言ったので、企画展へ。
その前に!常設展の出口の看板にQRコードがあり、それを読み込んでアンケートにご協力くださいとのことでした。
常設展の出口を出てすぐ、右側に美術館カフェ「すいれん」があります。
姪ママと私は「佐賀県産」に反応してしまいました。
「おなかも減ってきたし、佐賀県産みつせ鶏食べて帰りたい」

《17:00頃》 地下の企画展へ
【お子さま連れが優先的に入場できるレーンも設置】
この日の企画展示室入口前には、お子さま連れが優先的に入場できるレーンも設置されていましたが、夕方のこの時間帯には、もう入場の列はなく、すぐに展示室に入ることができました。
【キッズスペース、授乳室、おむつ交換スペースの場所は?】
講堂は地下企画展示室の向かい側です。美術館入って正面はインフォメーションで、右側奥、企画展示室へ繋がる階段を下りてください。
こちらの講堂が休憩室として開放されていました。キッズスペースや授乳室、おむつ交換スペースがありました。授乳室はカーテンで見えないように配慮されていましたよ。キッズスペースは遊具は見当たりませんでしたが囲いがあって自由に動き回れるようになっていました。
〈絵の女性になりきり記念撮影スポット〉

こちらは上級生向けの内容でした。

姪も歩き疲れたようで、サラッと回ることに。
企画展示室出口の、いつもは企画展グッズ売り場になっているスペースには、3Dの西洋美術館の中をコントローラーで進んでいく体験ができました。

ここまでで《17:30前くらい》でした。
【美術館カフェ「すいれん」子ども向けのメニューは?】
さて、私も姪ママも先程見た『カフェすいれん』の佐賀県産みつせ鶏で頭がいっぱい。営業時間も20時までなのでパパに連絡してちょっと早めですがこちらで夕食も済ませて帰ることにしました。
お店のスタッフからの案内があるまでは、カフェすいれんの入口前の椅子で待ちます。この時間帯は他に待っている人はいなくて、私たちだけでした。すぐに店内のスタッフさんが氣づいて席へ案内されました。

席は程よく埋まっている感じ。
【メニュー】


コースは「ローストビーフ」のコース¥3,200。
セットメニューは、トマトソースのパスタにパンやサラダがワンプレートになっているル・コルビュジエセット、メインのパスタとバゲット、サラダ、スープが付いているパスタセット¥1,600、ケーキとドリンクを選べるティータイムセット¥1,100など。
私と姪ママは迷いなくパスタセットの「佐賀県産みつせ鶏のローストとカラフルトマトのバレンシア」。
でもお子さまランチなど特に子ども向けの食事メニューはなく、辛いのは苦手な姪が食べられそうなメニューは、パスタセットより「海老とスモークサーモントラウトの瀬戸内レモンクリームパスタ」かなぁ。サーモンは好きだけどスモークサーモンはもしかしたら苦手かもしれない。
そんなに待つことなく先にサラダから。

つづいて「冷製コーンポタージュスープ」。この暑い季節には冷製スープはうれしいですね。
つづいてバゲット、メインのパスタが運ばれてきました。


ロゼッタにも食べさせる姪。

周りの子どもちゃんは何を注文しているのかな?と見てみたら「ルコルヒジェセット」でした。
タブーではありますが、レモンクリームも味見したくて姪に一口分けてもらいました。スモークの香りがほのかに漂いますが、姪も食べられました!
さて、お留守番している弟くんのことも氣がかりで帰路につきたいところですが、お隣のテーブルに運ばれてきたモンブランケーキを見て「モンブランも食べたい」と言い出す姪。「今じゃなくていいよね?帰ってからデザートあるよ」との問答を繰り返すも、モンブランも追加で注文することになりました。こういうことならさっさと追加注文すればよかったのですが。ケーキ単品は各¥800。
モンブランも大人の味。姪ママはモンブランは苦手で食べられるものとそうでないものがありますがこちらのモンブランは食べられるモンブランでした。
そんなこんなで、カフェ「すいれん」を出たのは18時5分頃でした。
【ファミリープログラム「どようびじゅつ」もありますよ】
常設展の絵や彫刻を、子どもと大人がいっしょに楽しむプログラムです。参加者による発見や気づきを大切にする鑑賞と創作などの体験活動をセットにしたプログラムです。
国立西洋美術館 公式ホームページより
対象 | 6~9歳と同伴のご家族(大人) |
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開催時期 | 年に2回、春(3~5月)と秋(9~11月)を予定。 ※諸事情により変わることがあります。 |
申込方法 | 要事前申込(春:2月頃、秋:8月頃) |
「どようびじゅつ」は対象年齢も限定されていて、事前申込も必要です。
9歳までに姪と参加できたらいいなぁ。
弟くんはパパとご機嫌で上手にお留守番できていました。パパありがとう。