30Aug
実は、1万年前に、すでに循環型生活を送っていたとして、最近注目を集めている縄文文化。
8月24日(金)、東京国立博覧会 平成館にて「縄文 1万年の美の鼓動」(9月2日(日)まで)へ。
国宝の土偶 「仮面の女神」、「縄文のビーナス」は7月31日(火)~9月2日(日)の展示期間なので、この日に行くことに。
午前10時半くらいに到着。
この、本館の向かって左手に進んだ奥の建物が平成館。
並ぶほどではなかったですが、途切れることなく訪れている人たち。
平成館に入ってすぐのエスカレーターの前にチケットを見せて、エスカレーター上がって左手が第一会場。
第1会場では、
第1章 暮らしの美
第2章 美のうねり
第3章 美の競演
をテーマに展示。
【第1章 暮らしの美】
もうすでに、漆を使って模様を描いていたり、籠を編んで、漆を塗って、ポシェットにしたり!(同時主食としていたクルミの殻が入っていたそう!)。
耳飾りは、現代のピアスのように耳たぶに穴を開けてというより、穴に嵌め込むという表現が適切だと感じるくらい大きいものも。
装飾が立体的で、デザインもなんと素敵なこと。
出土が千葉など海に近いところでは貝に穴を開けて腕輪にしていたようで、子ども用の小さいのから大人用のものまで。
そして、面白いのは、栃木など海のないところで出土したものは、貝に似せて土で作られていて、重かったよう。
貝に憧れていたそうな。
【第2章 美のうねり】
ここでは、知られている縄目模様だけではなく、今回パンフレットの表紙の写真にも出ている火焔型土器の展示。
色々な模様を組み合わせたり、大胆で細やかで、作った人の情熱と集中が伝わってくる。
「土器は女性が作っていたんだよ」と後ろにいる人の説明が聞こえてきた。
【第3章 美の競演】
ここでは、日本、中国、イラクやシリア、南レヴァント、エジプト、キプロス、トルコの壺や鉢を観ることができる。
ここまででも、十分に、たーっぷり触れることができるのだけど、これから第2会場へ。
その前に、ショップエリアを通り、お手洗いもこのエリアです。
ショップでは、なんだか笑える縄文の土偶モチーフのものなど。
そして、第2会場へ。
第2会場では、
第4章 縄文美の最たるもの
第5章 祈りの美、祈りの形
第6章 新たにつむがれる美
【第4章 縄文美の最たるもの】
ここで、国宝 土偶縄文のビーナス、仮面の女神、縄文の女神を始め、パンフレットに載っている 史上初!!縄文の国宝、6件すべて集結!と対面。
続いて、【第5章 祈りの美、祈りの形】でも、土偶は展示されていて、女性、男性の区別が分かるのと、あと、面白く感じたのは、ぐるぐる渦巻きが、喉や手の付け根(脇)や足の付け根、背骨の部分に描かれているのは、何か意味があるのかしら?
昔から、子宝、出産、は特に祈りの象徴だったのですね。
東京都八王子市宮田遺跡出土の子抱き土偶も、素敵でした。
それから、猿や猪、海獣、熊などの動物形。蛙もありました。
これらを見ると、なんだか、遠い昔に生きた人々を近くに感じられます。
そして、【第6章 新たにつむがれる美】
ここでは、柳宗悦さんや岡本太郎さんの縄文愛を見て、知ることができました。
ゆっくり観て回って、ここまで所要時間は2時間ほどかかりました。
全207点。
トーハクの次の特別展は、
10月2日(火)より12月9日(日)まで、
京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ
快慶晩年の名品10体そろっては寺外初公開、重要文化財指定の唯一の六観音一堂公開。
会期同じく、東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」
花入れと便器の共通点は?
なんて、ユニークな着眼点でこちらも面白そう!