18Sep

吉本ばななさんの「『違うこと』をしないこと」で知ったプリミ恥部さん。代官山の「晴れたら空に豆まいて」のライブに行って、そこには「吉本ばななさんの本を読んで」という方や「服部みれいさんさんからの流れ」の方も多くて、わたしはそこで初めて服部みれいさんのことを知った。
「冷えとり」の大切さもすごく共感できるし、考え方も、そして生き方も「こういう暮らしができたら良いな」の理想をすでにもう送ってらっしゃる!
それからみれいさんの本も読んだりして、「マーマーマガジン for men」も「いま すごく気になる種のこと」など眼から鱗の知らなかったけれど人間の生存の根幹に関わる大切なことを何も知らないでいたことに気がつかされた。
みれいさんの底抜けの明るさと積極性も、文体も好き。
「晴豆」のライブに来ているみれいさんのファンの方たちも自然体で、居心地がよかった。
【まぁまぁマガジン 23号】
予約特典付きは完売したそうですが、通常販売の方は、まだ購入可能です。
【内容】
対談の内容は2年前のものだったりしますが、プリミ恥部さんとはロングインタビュー。ご本人による本などの作品解説。
間に「詩」も盛り込まれています。
また、知らなかった「ひと」「もの」「こと」に出会うのも面白い。
「もともとデザインも洋服も完全に我流。手探りでやっている」とおっしゃるFLANGER マキさんのインタビューもそう。印象に残った箇所です。
ほぼ、小学校の家庭科で習った返し縫いです。ミシンも使ってなくて、このちいさな裁縫箱の中だけで作業は完結します。裁縫箱の中には100円ショップで買ったハサミ、小学校の家庭科で使っていたまち針などが入っています。
使えるものは捨てないですね。
イギリスの人たちはみんな好き勝手なかっこうをしていました。(中略)自由を感じましたね。年齢とかいろんなことで自分の中に制限を設けるのではなくて、いくつになっても好きなものを着るというのがいいなって
考え方のベースが「自分ができる範囲の中で」なんです。日常生活のたのしみの延長線上でものづくりをしたい。「今できることの中で最善を尽くす」っていうのがベストだと思っています。
「どうなるかわからない」というのはすごくおもしろいことだって思います。
自分らしいやりかたを選択していくと、どうにも世の中のスタンダードからははずれていって、すべてが効率悪くなっていきます。でも、「便利=いいこと」とは限らないのと一緒で、「無駄=損をしている」とは考えてないんです。
まぁまぁマガジン 23号
と、このあり方にとても共感を覚えました。世の中のスタンダードから外れることは勇気がいるし、揺らいでしまうこともありそうだけれど、マキさんのように揺らがず楽しんでいる方がいることを知ると、とてもホッとできるというか、指標になる。
他には、最近周りの人からよく耳にする「調和」「統合」について活動なさっている並木良和さんとの対談。「自分と一致していると疲れないんだよね。自分と違うことをやっっていると疲れるんです」とここでも。こちらは2019年5月に行われたインタビューに合わせて、今年4月の並木さんのメールマガジン臨時号より転載された内容も。
女性の視点で面白かったのは石田紀佳さんとの対談「更年期衝動」。こちらも、その後の2019年、2020年の手紙のやり取りも掲載されていて、お二人の考え方や過ごし方の変遷も感じられます。
速読術「サイバーリーディング」の提唱者植原紘治さんへのロングインタビューも「余分な力を解き放つ」という面白い視点でした。「本当の意味での『真面目』とは、自分の真の面目。だから自分が本当に弾けなければだめじゃないですか。それをしないとだめですよ。いわれたことをいわれた通りにするのがまじめということじゃない。それは自分を偽っているってことだ」とおっしゃいます。(この言葉に水木しげるさんのことを思い出しました。)
次号は「プリミ恥部さん」「植原紘治さん」のインタビュー後編、「超常戦士ケルマデックさん」との対談という内容だそうです。