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「思い出は待っている」児童文学作家 角野栄子さんのおしゃれの楽しみ方と日々の暮らし

ジブリ映画の「魔女の宅急便」は知っている人が多いと思います。原作は現在85歳の児童文学作家・角野栄子さん

NHK Eテレで11月22日(日)に放送された『カラフルな魔女の物語 角野栄子85歳の鎌倉暮らし』の「魔法のワンピース」の回角野さんの暮らしの様子とポップなカラーが目に飛び込んで、明るい氣持ちになった。

おうちは「いちご色」だって。

机周りの小物も、「いちご色」

【角野栄子さんの基準】

私は私のものを選びたい という気持ちが すごく強くて

合わないものは持ってても気持ち悪いんですよ。

だから気持ちのいいものを持とうと思ってて

それはね ものを書くときも同じで 気持ちがいいと思えるものじゃなかったら 私にとってはボツ 自分でボツなの で すごくよく書けたとか 構成がよかったとか そういう判断じゃないの

自分の体に気持ちが良いもの

それは物語でもなんでも 自分が作るのでも

それが基準

NHK Eテレで11月22日(日)に放送された『カラフルな魔女の物語 角野栄子85歳の鎌倉暮らし』

体の感覚も大切にしていらっしゃるのですね。「体の声を聞きなさい」と聞くけど、精神や頭は無理を通すことができますが、体は正直です。年齢を重ねてくると余計にそうです。あれ?今日は咳が出るな、くしゃみが出るなと思ったら、あとでニュースで、目に見えない花粉や黄砂、光化学スモックなどが飛来していることを知ります。体ってすごいな!と感じます。

5歳の時にお母さまを亡くされた角野さん。お父様はその後再婚。少女時代は戦時下でした。

物のない時代だからこそ 身に着けるものには 強い愛着を持っていたそうです。

ごく小さい時から、

ちょっとした身の回りのことが

気になる子供だった。

例えば、下駄の鼻緒、浴衣の模様、ご飯茶碗の模様などは、

自分の好みで選びたかった。

NHK Eテレで11月22日(日)に放送された『カラフルな魔女の物語 角野栄子85歳の鎌倉暮らし』

小学生の頃は洋服をそのディティールの特徴から「バッテンのお洋服」「ちょうちん袖」と名前をつけて読んでいたそうです。愛着が感じられますね。

現在の角野さん。ちょっとそこまでの散歩もカラフルな服装で。グレイヘアだから似合うのかしら。それとも人柄・生き方が似合わせているのかしら。カラフルなファッションって、どうにかすると奇抜に見えたり浮いちゃうけれど、角野さんはおしゃれで素敵に見えて、可愛くて、街にも馴染んでいる。もしくはお住まいの鎌倉の町の空と海の青さ、山の緑に、カラフルな赤やピンクや黄色、花柄、が合っているのかも。こんな年齢の重ね方をしたい!と思った。靴の形も可愛い。

そんな角野さん、2018年には文学界のノーベル賞といわれている〈国際アンデルセン賞作家賞〉を受賞された。ギリシャで行われた授賞式の衣装は、素材はなんとジャージ!のワンピース無地。この時は色は白系。1万円くらいのものだそうです。

  • シワになると困るので ちょっと厚手

で作ってもらっているとのこと。

【角野さんの価値観】

角野さんも「いいところのお洋服着れば それなりに すてき」とはおっしゃっています。でも、それを選ばないのは、

何十万するじゃないですか。20〜30万するでしょ。

それ1回着たら ちょっと終わりでしょ。だって、印象に残っちゃうもん。

そうでしょ?

そうすると、もったいないわよ〜。

NHK Eテレで11月22日(日)に放送された『カラフルな魔女の物語 角野栄子85歳の鎌倉暮らし』

シンプルな形のジャージ素材の無地のワンピースだと、

  • アクセサリーを他のものに変えれば 何にでも使える、とのアイデア。
  • 使い方によっては 面白くなる
  • 使い勝手がいい
  • ずっと着られる

私ね、あの ケチみたいなんだけど

余計なことは ムダなことは あまりしたくないっていうのは

戦争生まれの人だから そういうとこ 基礎的にあるんですよね

ハレの日だからってこ〜んな豪華な(服)、それ 自分で許してもいいと思うんだけれどもそれができないタイプ

NHK Eテレで11月22日(日)に放送された『カラフルな魔女の物語 角野栄子85歳の鎌倉暮らし』

【母娘ふたりで作る角野さんのファションスタイル】

春には明るい色のストールやカーディガンを羽織り、夏は涼しげのカラーや素材のロングネックレスや袖が短めのカーディガン、秋には温かみのあるカラーの羽織りものやアクセサリー、冬にはまた首元にはストール、コートを羽織ったり、春夏秋冬、合わせる服や小物を変えてオールシーズンで着こなしていらっしゃいます。眼鏡もいろいろで楽しい。

ポイントは、首元にはストールや大振りのアクセサリー、カーディガンや羽織りもの、小物、靴下で色や柄を取り入れ、統一感と遊びごごろを感じます。

そのおしゃれの強い見方は娘のくぼしまりおさん。「ひと味違う『違う視点』『若さの視点』を入れるとちょっと変化が起きる。そういうところは面白いと思う」と頼りにされています。

「百円ショップとかの無地の靴下とかが 意外といい仕事したりする」とりおさん。

〈コーディネートしたものをお出かけ前にすぐ確認できる工夫〉

ふたりで作ったコーディネートは写真を撮ってスマートフォンに保存しておけばお出かけ前にすぐ確認できる。

〈必要なものをすぐに見つけられる工夫〉

  • 靴下は透明のケースに。
  • アクセサリーはジップ付きの透明の袋にに一つひとつ入れて、それを透明のケースに。

あの「魔女の宅急便」は、りおさんが12歳の時に描いた絵がきっかけで生まれたというとっておきのエピソードがあるんです。

りおさんは小さいころ色名帳で遊んでいたというから、やはり小さいころのことはその後の暮らしに大きく影響を与えるんですね。

【カラフルになったきっかけは】

四十半ばから 年齢の変化が見えてきた。

まず、老眼。

それに続いて、白髪が目立つようになる。

髪の毛が白くなると、

派手と敬遠していた

ピンク、赤、オレンジが、

不思議とにあう

というわけで、これからは遠慮なくそう天然色で行くことにした

NHK Eテレで11月22日(日)に放送された『カラフルな魔女の物語 角野栄子85歳の鎌倉暮らし』

【コーディネートのベースは同じ形のワンピース】

なんか とかく 形がね 変わったものを着たいって気持ちもあるんだけど

でも もう 今はね えーっと

着やすくって そして 変化があって 気持ちが楽しくなる 自分の気持ちが

そういうのを まあ 考えてるんですよね

NHK Eテレで11月22日(日)に放送された『カラフルな魔女の物語 角野栄子85歳の鎌倉暮らし』

ということで、たどり着いたのが、形は同じ素材(生地)を変えたり、色違い、柄違いだったりのワンピースが角野さんのコーディネートのベース。

角野「生地が変わると ほんとに表情が変わっちゃうの。」

ハンガーに20着ほど掛けてらっしゃるのがテレビで映っていました。見ているだけでも明るい気持ちななります。

気に入った生地があると洋裁が得意な知り合いに送って縫ってもらう。全部同じ形なので仮縫いも不要。

着心地が良いように、長年、角野さんが試行錯誤してたどり着いた数々の細かい工夫が凝らしてあるのです。

  • アームホールは大きめ
  • しめつけない袖(番組初頭で「何しろ締めつけが嫌なんです」とお話しされていました)
  • 襟ぐりは小さめ(首・デコルテラインが貧相に見えないように)
  • 後ろ(背中)はボタン2つで留める(ファスナーだと一人で上げるのが大変だから)
  • 大きめのポケットも必需品(サイドポケット)で便利。ハンカチ、ティッシュ、家の鍵、とりあえずポイッと入れて置けるから。
  • 絶対にしないこと裏をつけないこと。(なるべく疲れないように、買う時は手に取って重さを計る。角野さんの希望は、品質表示に重さも付け加えてほしいと笑。靴、ハンドバック、リュックサック、洋服でそれができるとなるべくそうしたい。

【思い出は待っている】

まだ完成はしていない作品の中に「思い出は待っている」というフレーズを書いたという角野さん。今回のコロナ下の自粛生活で実感したことは、

思い出っていうのは過去のこと それが未来で待っている

そういうのを私は実感したんですよ。今度。

寂しさの中で やっぱり心は動くんですよね

そういうことを 私はね この時期 1人1人の中にあると思うんですよ

そういう時に 自分というものが 本当にどうありたいのかとか なんかちょっと考える

あんまり深刻じゃなくね

そういう時間が 今 あるんじゃないかしら

それが とても大事にね 私(わたくし)は思ってるんですけど

ひとになんていわれるか、

いつも気にして

生きるのはいやよ。

やりたいことはどんどんやってみたいわ

『魔女の宅急便』角野栄子/福音館書店

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