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プーシキン美術館展(東京都美術館)マリーナ・ロシャク館長記念講演会

上野の東京都美術館にて、プーシキン美術館展が開かれています。

プーシキン美術館は、ロシアのモスクワにある美術館で、同じロシアのサンクトペテルブルクにある世界三大美術館と言われるエルミタージュ美術館に次ぐ世界第二位の所蔵数を誇るヨーロッパ最大の美術館。(ウィキペディア参照)

初日、そのプーシキン美術館のマリーナ・ロシャク館長の記念講演を聞きました。

題して、「シチューキンとモロゾフー国立西洋近代美術館コレクション」。

場所は東京都美術館講堂(展示室はこちらという矢印にしたがってエスカレーターを降りて、美術館内に入ると目の前がミュージアムショップ。企画展のチケット売り場と企画展の展示室は左手へ進む。講演会が行われる講堂は右手に進み、階段を降りたところ)で、聴講は無料。但し、本展観覧券(半券可)が必要。13時より講堂前で整理券を配布され、定員(225人)になり次第、受付終了。

12時半に着いた時には列ができていて、私は、57番でした。

講演会は14時から15時半まで。開場は13時半。席は自由ですが、整理券番号順に入場。

では、その内容から。

世界の美術品は、コレクターの情熱、尽力なしでは語れないという。

そして、このプーシキン美術館そして、エルミタージュ美術館が所蔵するルノワール、モネ、セザンヌ、ゴーガン、ルソー、ピカソ、は主に二人のコレクターによるもの。

シチューキンモロゾフ、その二人のコレクターは全く正反対の性格だった。

シチューキンは、実業家の家に生まれ、教育は英国とドイツのものを、という環境で育ち、また、社会のため、従業員とその家族を守ること、などを教えられ育った。

妻は、モスクワで最も美人と言われた二人のうちの一人、という完璧な人物。

そんな彼が絵画と出会ったのは、弟を訪ねてパリを訪れた時のこと。

この弟の影響で、まずはモネから入る。

ゴーガンやアンリ・マティス、ピカソの絵は、理解できないけどなぜか、気になる作品。

そして、それらの作品にも自分から歩みより、慣れていかなければならないと考えていたようだ。

そして、人々が「その良さが分からない。何でそういう絵にそれだけのお金をかけるのだ」と言うのを、実は楽しんでいたらしいのだ。

そんな彼でも、マティスやピカソの絵は、最初は人目に触れない部屋に飾っていたという。そして、そこを通る度に、段々と作品に慣れていくという生活を送っていたそうだ。

マティスの南の島の住人の裸のダンスの絵。

マティスに、手紙で、娘の目に触れるので、その思わしくないところを隠してほしい(こちら、通訳の方の抜群のセンスのことばで訳されてた。はっきりと思い出せないがこのような表現だったと思う)との要望を出していたが、やり取りをするうちにこれもありかなぁと思いが変わり、そのままになったという(今回はこの作品は来日していません)。

そんな彼は、家族を立て続けに亡くし、とても辛い人生の時期を過ごす。

そんな時にゴーガンの絵に救われたという。

そして、革命が起こり、コレクションは国のものに。邸宅は国立の美術館となる。

その時、彼は、コレクションを娘婿に託し、パリに移り住む。

片や、モロゾフの方も商人の家で、妻はパブの踊り子だった女性と。当時は、身分や階級社会だった世。とても珍しい結婚だった。

そこに、モロゾフの自由で強いところが表れている。

そして、シチューキンとは対照的に、彼のコレクションは柔らかい雰囲気のものが多いという。

例えば、今回来日しているコレクションの中で、第5章 南へー新たな光と風景 ポール・セザンヌのNo.53《サント=ヴィクトワール山の平野、ヴァルクロからの眺め》、No.54《サント=ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め》、同じサント=ヴィクトワール山を描いたものだが、もちろん時期も違うのだが、作品の雰囲気が違っている。これも、コレクターの趣味の違いが分かるというようなことが、都美術館のコレクターの説明の中にあった。

しかし、革命が起こり、この時もまた、シチューキンとは対照的に、モロゾフはコレクションから離れられず、晩年は辛い中で亡くなってしまったという。

マリーナ・ロシャク館長曰く「あまりにもこのコレクターたちのことを愛しすぎて、思い入れが強すぎて、語る時間が長くなってしまったわ」と、少々時間をオーバーして、記念講演会は幕を閉じました。

当日に限り、チケットの半券と講演会の整理券を入り口で提示すると、もう一度展示室に入場ことができるとのことでした。

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