10Apr

今年開館100周年の上野・東京都美術館。


2018年の秋・冬に、西新宿のSOMPO美術館で、「日本・スウェーデン外交関係樹立150周年記念」として開かれた展覧会『カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家』、初めてカール・ラーションの存在を知ってからその妻カーリンと共にずっと心に残っていた。
閉幕間近の金曜日の午後に、その作品たちがまた来日!なんとか閉幕間近でしたが足を運べた。
当日券の列は並んで5分ほどで買えました。前の方が、これまでの紙のチケットはもらえないんですか?とお尋ねされていて、会場入口で提示する時に言ったらもらえますよ、とのこと。確かに手渡されたのは日時と2次元バーコードの印刷された紙、私も、会場入口で伝えて、以前のようなデザインされたチケットに替えてもらいました。栞として使おうと思います。
その前に軽く腹ごしらえ。
東京都美術館内1階 上野精養軒運営のカフェ・アートへ。クラムチャウダー(¥650)、濃厚で美味しかった。

所要時間 1時間半ほどでした
作品の撮影ができる展示室も


2018年の当ブログ『カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家』(SOMPO美術館)の記事で、カール・ラーションと妻カーリンについて、書いていますので、よろしかったらそちらも覗いてみてください。
Ⅰ スウェーデン近代絵画の夜明け
〈レットヴィックの夏至祭の踊り〉キーリアン・ソル、日本でも夏至の日の太陽が鳥居の真ん中から昇ってくる神社があったりと、時代や場所は違えど、夏至の太陽には特別な思いが人々の間に流れていることが分かる。
Ⅱ パリをめざしてーフランス近代絵画との出合い
やはりフランス絵画に影響を受けた作品も多く、それぞれが技法を試しながらも自分の描き方を極めていく過程に頭が下がる思い。
ここでは、日本人の私が遠目から見たら「桜の木?」と思ってしまうカール=フレードリック・ヒル〈花咲くリンゴの木〉。「リンゴの木」はクロード・モネやゴッホも作品をのこしていますね。西洋では「リンゴの木」は特別な思いがあるのでしょうか。
また、アーンシュト・ヨーセフン〈スペインの鍛冶屋〉、アクセル・ユングセットの〈スイスの石切り場〉は、日本の職人さんや城壁などの石垣が思い浮かびました。
他の撮影OKの絵画
カール・ラーションの自宅もそうですが、インテリアや衣装の色味が深いグリーンや赤、鮮やかな黄色だったりするのが印象的。



風景画
「スウェーデンには描くものがない」と言われながらも、目の前の情景をキャンバスに描きとどめたいという思いが胸に響く。
展示室から展示室への回廊には、スウェーデンの地図と地域の特色の説明があり、海、湖、岸壁、なだらかな緑の岡とその場所場所によって全く違った景色がある。
そうなんだけれども、その情景は、私がこれまでに目にしてきた毎日の、刻々と変わりゆく、夜明けの空だったり、夕暮れの空だったり、懐かしさが喉にこみ上げてくるような絵画たち。



月が描かれている作品も多く、それぞれの画家のそれぞれの月を味わいました。


ブリューノ・リリエフォッシュの小鳥たちの絵画は後の映像でも紹介されていましたが、鳥たちへの愛が伝わってきた。
映像
1Fの映像では、カール・ラーションの絵が動いたり、カール・ラーションの家の紹介。
2階の最後の映像は、「スウェーデンの画家ABC」。アンデシュ・ソーン
、ブリューノ・リリエフォッシュ、カール・ラーションの家の紹介でした。
あれ?と思ったのは元は古民家だったというアンデシュ・ソーンの家の屋根。神社の千木のようにも見える。面白い。
ブリューノ・リリエフォッシュの家は、鳥や自然が家の中から観察しやすい造り。カール・ラーションの家は、たくさんの子どもたちと賑やかな声が聞こえてきそうな家でした。3人は互いの家を行き来していたのだそう。
展示された作品にもアンデシュ・ソーンが描いた〈画家ブリューノ・リリエフォッシュ〉がありましたね。
展覧会会場出口では、ミナ・ペルホネンの皆川明さん絵付けのダーナラホースも。


豊かな時間と空間でした。













