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生誕65周年 ミッフィー展とグッズ〜・松屋銀座 「あたたかさと幸せなきもちのプレゼント」

世界中の人から、そのキャラクターだけでも「ミッフィー」の愛称で親しまれているこの白いうざぎさん。日本では「うさこちゃん」という名前で絵本でデビューしました。

その生誕65周年を記念して、東京・銀座の「松屋銀座 8階イベントスクエア」でミッフィー展が開催されています。〈8月10日(月・祝)〉まで。

【チケットはローソンチケットのみの日時指定制】

入場時間は1時間単位になっていて、さらに前半30分をA・Bで区分されています(AかBかは自分で選べません)。

買ったチケットは14:00〜15:00入場枠。B区分でした。

例えばA枠だと14:00から14:30の入場に、B枠だと14:30から15:00の間の入場になります。

【松屋銀座の入店と感染予防対策】

入店は「入口」と「出口」に分かれていました。

消毒液が店内に入る前のところに置かれているので手指を消毒して入ります。

体温測定はカメラによるものでした。

【5分前の14:25に8階イベントスクエアへ】

5分前に会場へ到着。ちょうど、14:00からのB区分の列がありました。「最後尾こちら」の案内を持った係の方がいらっしゃるのでそこに並ぶ。赤い線で前後の方とのソーシャルディスタンスを取るようになっています。前に並んでいらっしゃる方は10人もいないくらいでした。時間になり案内が始まりました。そこで、二手に分かれてチケットを見せ、備え付けの箱にチケットを入れて、さらに進んだところのテーブルに置いてあるミッフィーの絵のついたチケットをご希望の方は持ち帰ることができます。

記念撮影スポットは混雑を避けるため展覧会場入る前ではなく見終わって出てきてからお願いしますとのことでした。

【展覧会の内容・テーマはwith】

エントランスでは、これまで出版された絵本が、ずらりと壁に並べられています。童心に帰ります。

ミッフィー誕生のきっかけは、ディック・ブルーナさんの長男さんが1歳の頃にうさぎを飼っていて、一緒に海に連れて行ったことがあり、昼間はずっとうさぎと遊んでいた長男さんが、夜になると、「うさぎの話をして」とねだられ、毎晩、うさぎのお話を創作しなければならなかったことが始まりで、『うさこちゃんとうみ』が出来上がったそうです(「くまのプーさん」の誕生のきっかけも、自分の子どもにお話をしてあげようと思ったことがきっかけでしたよね)。

ブルーナさんが小さかった頃、『ぞうのババール』や『くまのプーさん』が大好きだったそうです。

ブラック・ベアの絵もありました。「宣伝用ポスター」のキャラクターでしたが、ブルーナさんは未発表の絵本にこのくまくんを登場させていたのだそう。

絵本の挿し絵で、不採用になった作品も!微妙に手の位置が違ったり。

ディック・ブルーナさんが日本の翻訳家さんから受けた質問に対する返信の直筆の手紙も展示されていて、その温かい人柄がにじみ出ていて、とても心があったかくなります。

アトリエや、ミッフィーを筆で描いている映像も流れています。その中に、お雛様ミッフィーちゃんの姿がありました。折り鶴も飾られていて、日本との繋がりも感じられる映像でした。

日本の子どもたちにこの絵本を届けようと思われた出版社の方、そして翻訳家の方、児童文学者の思いや感想、ディックさんとの心温まる交流のエピソードが聞けます(石井桃子さん、松岡亨子さん、「魔女の宅急便」で知られる角野栄子さん、せなけいこさん、五味太郎さん)。

その中で、「ミッフィー」の表情の中には「不安」も混じっているのではないか、という意見や「寂しさ(悲しみ、だったかな)」そう言った「かわいい」だけではない内面の感情が含まれているのが、あのシンプルな顔の中に感じ取られるという意見がありました。そこが、多くの人の心を揺さぶって、ミッフィーが愛される所以でもあるのかも知れません。

ちびまる子ちゃんとミッフィーちゃんのツーショットも見られましたよ。

飛行機に乗って旅をしたり、『うさこちゃんとにーなちゃん』では、文通相手の遠いが帰国に住む茶色いうさぎ「にーなちゃん」が会いに来るという内容で、白いうさぎの自分とは違い、茶色いうさぎの「にーなちゃん」がいて、人の世界と重なります。多様性に満ちた社会のことも盛り込まれています。ふたりが一緒に布団に入っているイラストがなんとも優しさがあふれている作品です。この場面も、試行錯誤して作られてことが分かりました。

初来日の『うさこちゃん おばけになる』は、本当にユーモラスで笑っちゃいます。可愛らしいおばけさん。ヨシタケシンスケさんの『もう ぬげない』の姿と重なりました。

同じく初来日の『うさこちゃんは じょおうさま』は、「お姫さまも、普通の生活を送っているんだよ」ということを子どもたちに伝えたかったそうです。

王子様や子どもも誕生しているというストーリーも考えられていました。こういった制作秘話も知ることができて奥深い。片耳だけに王冠がかぶせられていて、とってもかわいかった。赤ちゃんの小さいうさぎさんも。

また、このミッフィーのシンプルな線とカラーと表情は、ブルーナさんが、絵本づくりでとても重要視している

本を読み終えた子どもの心に、なんともいえないあたたかさ、幸せな気持ちをプレゼントしたい、そんな気持ちになってほしいと思っている

『世界でいちばん愛される絵本たち』(白泉社)(「MOE」 1997年6月号)

それと同じように、大切にしている心がけが、

すべてをシンプルに、なるべく単純化して描くことで、子どもが想像力を使って楽しむ余地を残すようにしています。

『世界でいちばん愛される絵本たち』(白泉社)(「MOE」 1997年6月号)

ということだそうです。

【印象に残ったディック・ブルーナさんの言葉】

例えば、「うさこちゃんの だいすきなおばあちゃん」では、おばあちゃんが作中で死んでしまいます。悲しいけれど、実は誰の身にでも起きる、人生の通過点でもあります。でも、お墓をお花で囲んで、おばあちゃんのあたたかさを感じる、最後はそんな感じで終わり、読んだ子どもたちの心にもあたたかさが残るようにという思いが込められているそうです。

子どもたちは、いろんな出来事、それが例え辛い出来事でも、絵本の中で出会うけれど、「最後にはちゃんと希望をもった終わり方でなければならないと思うんです。ハッピーエンドだと静かな気持ちでよく眠れるでしょう」と、温かい穏やかな優しい気持ちで眠れるようにと思っていると語られていました。

死ぬということは人生の一部だと思っています。それも非常に重要な事柄だし、誰も避けて通ることができない。それを子供も知るべきだと思います。

(中略)

この絵本は死について語っているけれど、最後はハッピーエンドになることがとても大切なことなんです。

物語は、ミッフィーがおばあちゃんの死を経験するお話で、おばあちゃんが死んだとき、おじいちゃんが声をあげて泣いた。ミッフィーはおじいちゃんがそんなふうに泣くのを初めて見たんです。この部分がとても大切なところ。そして家族全員が集まってきて、おばあちゃんをお墓に葬る。その後、ミッフィーは何度かお墓を訪れ、おばあちゃんがしていたように、お墓のまわりに小さな庭をつくりバラを植える。ある日ミッフィーが花の咲き乱れるお墓の前にたたずんでいると、おばあちゃんが「ありがとう、ミッフィー」と言っているのを感じるんです。魂で会話するということですね。

『世界でいちばん愛される絵本たち』(白泉社)(「MOE」 1997年6月号)

そのディック・ブルーナさんの思いと考え、とても大切だと思いました。「潜在意識」ってあるかどうか、よく分からないけれども、「寝る前の氣持ちが大切」だと言います。脳科学者の志賀一雅さんも「寝る前に明るい氣持ちで寝る、もうこれだけで良い」、とおっしゃるくらい、寝る前の氣持ちって大切なんじゃないかなと思います。特に、子どもたちって、脳が柔らかくて物事を吸収するのもこの時期が一番大切とも言われます。だから、本当に、子どもたちへの読み聞かせ(とくに寝る前の)の絵本は、世の中の誰の身にでも起こることを伝えた内容でも、幸せな氣持ちで眠れるような本を選びたい。ディック・ブルーナさんも、もしかしたらそのことを知ってたのかな。子どもへの愛が伝わってきますね。

まずは、物語を考えてから、絵を描いていくそうですが、絵と同様に文章もできるだけシンプルに、そして、言葉にリズムをつけて、語呂を合わせて書くようにしているそうです。

つまり、語呂を合わせて書くようにしている。そうすることで、子どもは2回ほど読めば暗記できてしまうんです。するとその物語が子どもの中にしっかりと受けとめられ、子どもたち自身のものになるんです。両親のためではなく、いつも子どものために描いているからね。

『世界でいちばん愛される絵本たち』(白泉社)(「MOE」 1997年6月号)

そして、日本語の翻訳家の方もこのことを忠実に守って翻訳をされていると、会場で説明がされていました。

本をつくるときには、まず自分で読んでみたいものをつくるようにしています。最初から子どものことだけを考えて描いているわけではなく、自分が好きなものをつくろうと考えています。自分は好きなものをつくっているから、もちろん嬉しいし、その上子どもたちも好きになってくれるからとてもしあわせですね。

『世界でいちばん愛される絵本たち』(白泉社)(「MOE」 1997年6月号)

(日本の絵本作家「ヨシタケシンスケ」さんも、自分の疑問に答えるためにつくっているとおっしゃっていました。)

そこに、たくさんの人に愛され、読み継がれていく理由が隠されているのかも知れませんね。

【所要時間】

会場は、入場整理されているので、と言っても、お客様は多いと感じました。ゆっくり回って40分かからないくらいでした。ビデオはリピートしてしっかり観るなら、もう少し時間がかかるかもしれません。グッズショップの時間を入れて1時間くらいでした。

グッズは数も多く、会計は混雑を避けるため、別のエリアになっていて、一度そちらに進んでしまうと後戻りできないことになっているので、グッズをゆっくり吟味したいと思ったら、そちらの時間も考慮した方が良さそうです。

【グッズショップ】

65周年グッズも含め、ぬいぐるみ、文具、ポーチなどの小物類、他の美術展でもコラボされている横浜の近沢レースさんのもの、トランプの老舗とのコラボ、Tシャツ、お弁当箱や、巾着、とにかく種類も多くて、悶絶〜😁。

今は松屋銀座のネットショップで買える物もありますが、買えない物もありますので、それを確認してから行くのもいいかもです。

【個数制限について】

個数制限が書かれているものは、その数まで。書かれていないものは10個まで買えるそうです。

写真左上から時計回りに(価格は税抜き)

  • ミッフィー展限定マイネームスタンプ(¥850)
  • A4クリアファイル(うさこちゃんとふがこちゃん)(¥240)
  • ワイドデコトラッシュ【使い切りタイプ】(テープのりの要領でミッフィちゃんのイラストをデコレートできます)3種類 (テープ長さ3メートル/幅1センチ)(各¥400)
  • リボン巾着(うさこちゃんとふがこちゃん)(¥800)
  • マスキングテープ(長さ5メートル/最大幅2センチ)(¥350)
  • サラサマスコットクリップボールペン0.4mm(¥240)他に青とピンクもありました
  • 近沢レース店コースター 2個セット(¥1,000)

ネームスタンプは姪に(姪の名前のがラスト一個だった)。

「うさこちゃんとふがこちゃん」はミッフィーが最後に登場した絵本です。

そして、ディック・ブルーナさんが願ったように、私の心の中にいる子どもも、夜は幸せな氣持ちで眠りにつける時間になりました。

【引用】『世界でいちばん愛される絵本たち』(白泉社)

↓こちらの本は、【人気作家30人のインタビュー集】

『ムーミン』のトーベ・ヤンソンさんと『魔女の宅急便』の角野栄子さんの対談。『バーバパパ』のタラス・テーラーさん&アネット・チゾンさん、『はらぺこあおむし』のエリック・カールさん、『あおくんときいろちゃん』『フレデリック』『じぶんだけのいろ』のレオ・レオーニさんを始め、素敵な絵本作家の方々のインタビュー集。作品がもっと身近に感じられるかもです。

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世界でいちばん愛される絵本たち―人気作家30人のインタビュー集
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うさこちゃんとにーなちゃん (ブルーナの絵本)
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うさこちゃんとふがこちゃん (ブルーナの絵本)
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うさこちゃんおばけになる (ブルーナの絵本)
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うさこちゃんの だいすきなおばあちゃん (ブルーナの絵本)

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