14Jan
日にちが前後しますが、1月8日(火)、上野の国立西洋美術館「ルーベンス展」へ。
会期は今月20日まで。
その日は年始で平日ということもあり、そんなに混雑していませんでした。
今回は、入口すぐの映像(6分)を観て、
ゆっくり回って、所要時間は一時間ほどでした。
面白かったのは、ルノワールがルーベンスを模写した作品を観られたり。
今年、これまで観てきた同じ国立西洋美術館で展示された「プラド美術館展」、「ミケランジェロ理想の身体展」、今上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」とリンクすることも面白く感じられる。
たとえば、プラド美術館展のベラスケスとルーベンスは親交があったり、彫刻を参考にしていたり、ラオコーンやヘラクレスやゴリアテにダヴィデ、ギリシャ神話が題材になっていたり、寓話メッセージの込められたモチーフについて。
聖書について。
そして、私が好きな作品は、国立西洋美術館常設展でも見られる「眠る二人の子ども」。
この二人はルーベンスの兄の子どもごモデルと言われている。
胸を温かくする作品。
時代は変わっても、国籍も人種も超えて、子どもたちの表情は、そしてそれを眺める身近な大人の眼差しは、同じように向けられているんだなと感じる作品。
チケットにもなっている、ルーベンスの長女がモデルの「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」も。
子どもたちの頬の赤みが、もうこれしかないでしょ!と思うくらい、最高に、ぴったりに、表現されている。
また、子どもの頃に観ていたアニメ「フランダースの犬」で、ネロがずっとずっと思い焦がれ、最期に観た教会の絵が、ルーベンスの絵画だったというのも、実在することに感動。
それから、「ヴィーナス、マルスとキューピッド」。マルスとヴィーナスの間に産まれたキューピッド。ヴィーナスがキューピッドに授乳している。右端のプシュケがマルスの鎧を脱がしている。マルスがヴィーナスに心を留め、二人のそばにいる間は闘いが起こらず平和が保たれ、その間は母も安心して授乳できるという、そこで、豊穣ももたらされるという喩えも込められた奥深さ。
絵画や音楽も、時間を忘れさせる。
お土産は、ヴィタメールのチョコ↓
と「フランダースの犬」コラボレーションのリップバーム、ポストカードを買いました。