29Mar

今年度最後の読み聞かせボランティアは5、6年生へ。私は5年生のクラスに入りました。
《選書》
東京都立多摩図書館編集『東京都子供読書活動推進資料 読み聞かせABC 改訂版 集団の子供たちへの読み聞かせに』を参考に、「対象年齢」の高学年向け、「読み聞かせの時間」は長くて7分くらいのもので選びました。

《1冊目》『ヘビのクリクター』
所要時間:約7分
創作絵本から、今年は巳年なので、へびが出てくる本はピッタリ!出版年は1974年!
口がまめりにくいところがへびの種類の「ボアコンストリクター」、へびの名前の「クリクター」、それから「ペット」と「ベット」が出てきて、老眼には辛いところでした。
時代でしょうか、絵では「CAFE」とあるところを「喫茶店」と訳されています。子どもたちに語るには今だったらそのまま「カフェ」のほうが自然のような氣もしましたが、こういった時代の違いを感じられるのも読む側は絵本のおもしろさを感じます。
絵の線が細いのと、細かい絵なので後ろの方は見にくいかなと思いつつ、また、この時代に出版された絵本は色使いがシンプルで、若葉色とオレンジの2色使いです。
へびのクリクターが町のみんなに愛されて幸せに暮らした、というところで終わるところもいいなと思います。
《2冊目》『クマよ』
所要時間:約6分
知識の絵本より。クマを主人公にしたお話はたくさんありますが、野生動物親子の愛らしい姿と、野生動物の暮らしを尊重し、私たち人間がその生活に踏み入らない距離感をもって、作者がクマに詩のように語りかけるかたちで進みます。上級生にはその距離感の大切さも汲み取れるのではないかなと思い選びました。

《子どもたちの反応》
読む練習、もうすぐ3歳の甥と小学3年生の姪の前で読む練習をするのですが、今回は二人ともテレビの大画面でゲームをしているときに、聞いてもらわなくてもいいやと横で淡々と読んでいました。そんな二人、始めは大画面のゲームのほうを見ていましたが、しばらくすると読んでいるこちらをチラチラ。どうやら耳はしっかりお話を聞いていたようで、しまいには、ゲームの手が止まり、絵本のほうへ。なんだか嬉しい。子どもが楽しむのに、やはり、絵本も十分機能してくれている!
教室の子どもたちの反応は、もう3年生くらいまでのような質問やツッコミは飛んで来ないけれど、こちらを見てお話を静かに聞いてくれていました。
読み聞かせボランティアを始めて2年、ガイドブックに掲載されている本もまだまだ全部目を通せていません。ということは、まだまだ楽しみが残っていいるということですね!来年度も続けていければと思います。