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「ハウ・トゥ・アート・ シンキング 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法」〜自分に出会うって?〜

美術展には、できるだけ足を運ぼうと思っている。

感染症予防の観点から、今となっては氣楽にふらっと足を運べる場所とは言えなくなってしまったが「住んでいる環境を生かす」といえば、こんなに身近に芸術を感じられるところって、本当に有り難い。大規模な展覧会がフラッと足を運べる距離の色んなところで年に何回かあるって、本当に何という恵まれた環境だろうと思っていた。

それに、千円台で、時代を感じ、その本人が目の前に座って描いていたと思うと、感慨深いものがある。

美術の授業では、何派、とか、絵画のタイトルと画家の名前、くらいしか教えてもらえなかったような(私が覚えていないだけか…)?それに、もう小学校に上がったら、すぐにできるかできないかを評価され続け、学校や地域自体、アートよりもスポーツに力を入れている環境だったので、私のような性格だと、絵を描くことも、芸術に関しても、そんなに興味が持てないものとなっていた。

「アート」と言えば、そんな感じで私には「美術展」が真っ先に思い浮かぶのですが、ここ何年かで美術展に足を運ぶようになり、画家だけではなく、何派だけではなく、コレクターの存在の大きさやキュレーターの方々の思いや、それから画家たちの交友関係などを知ることとなり、学校に通っていたときの「美術」の授業より何倍も面白いと思えるようになった。

この本「ハウ・トゥ・アート・シンキング 自分起点の思考法」、アートと思考法ってどのように関係してくるのか?また、アートの思考って?自分には持ち合わせていない考え方かもしれない?芸術家の人たち、コレクターの方、キュレーターの方、アートに携わる、関わる人たちってどんな思考を抱いているのだろう?そんな思いで手に取りました。

心に留まった箇所

心配なことに日本人は「アート」にも「正解」を求める傾向が強いようです…と。

日本の教育が「正解」を求めがちなのは「工場」の「おなじ」ものを効率よくつくるのが価値というパラダイムの影響かもしれない…と。このような教育の中では、アートですらテストで「正解」するための勉強になり、作品や「自分」にじっくり向き合うようになりません。アートは制作も鑑賞も、本来は「正解がない」ことを学ぶ時間であり、そこでどんな体感が起こるかを通じて「自分」に向き合うプロセスであるべきです。

「ハウ・トゥ・アート・シンキング 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法」(若宮和男・著/実業之日本社)

これには全く同感!始めに記したように、私個人の性格の傾向かもしれないけれど、小学校に上がってすぐから、絵の授業も段階的に評価され、作品にじっくり取り組む、表現する、という情熱やエネルギーを少しずつかもしれないが削いでいかれた氣がする。それに「絵を描いても役に立たない」とか、「スポーツができた方がかっこいい」とか周りもそんな価値観だった氣がする。せっかくの、その時間、もっと、楽しみながら自分を表現すること、作品に愛着を持って取り組む時間になっていたらどんなにか違っていただろうと思うことがある。以前、横浜市美術館での「モネそれからの100年」展に行ったとき、美術の歴史の本も書いている岡﨑乾二郎さんの、子どもたちが絵を描くことについても含め「『色がきれい。形がおもしろい』、美術はそこからだ」という言葉、思いが紹介されていた。子どもの頃にこんな大人の人が周りにいてくれたらどんなにか幸せだっただろうな、と思ったことだった。でも大人になって、そういう方の思いや言葉に励まされるこの機会を持てたことも幸せなことだと思おう。

アートの価値は「ちがい」

「身体」を重視。身体を動かすことは管理ではなく活用

「ハウ・トゥ・アート・シンキング 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法」(若宮和男・著/実業之日本社)

身体にはこれまでも「ヨガ」や「ゆる体操」を始め「緩まると能力が最大限に発揮される」という共通点がありそうなので、これまで、私の周りにあった環境「スポーツ競技」としての「勝つための身体」「勝つための思考法(メンタルトレーニング)」という視点から離れて、「活用」という視点からも向き合っていきたい。

材料による「自由」の制限つまり思い通りにならないものとの出会いによって「思いもよらない」作品ができる。

思い通りにいかないからこそ「新たな視点」を獲得できる

抵抗を前に諦めるのか、突破するのか、迂回するのか、様々な視点から「自分」を見直すことになる

「ハウ・トゥ・アート・シンキング 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法」(若宮和男・著/実業之日本社)

自分を「アップデート」させてくれるものとは

制約や抵抗を感じたとき、そこから生まれる工夫が「自分」をアップデートさせてくれます。

「ハウ・トゥ・アート・シンキング 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法」(若宮和男・著/実業之日本社)

これは、ちょうどこの世界で今起きている、「感染症予防対策」でも言えることではないかと思う。思い通りにならないと感じられる今のこんなとき、それからいつ起こるか知れない災害、もっと身近なところで言うと、天氣、人間関係、自分だけの思いではどうにもならない時、この部分は視点の方向や捉え方、感じ方の方向性を広げてくれる。

「同調圧力」アートは「同調」と真逆の仕方で「環世界」に作用します。

それぞれの環世界の「ちがい」を通して「おなじ」を押しつけるのではなく、むしろその「ちがい」によって他者に影響を与えるのです。アートの中に世界の見方の「ちがい」を見つけ、意味を多次元的にとらえようとするとき、「環世界」の作用トーンが増え、現実世界がアップデートされるのです。

「ハウ・トゥ・アート・シンキング 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法」(若宮和男・著/実業之日本社)

「同調圧力」時としてものすごく居心地の良くないものになるこの力。日本という国、日本人は特にこれが強いと言われる。自分の心地良さがこの同調圧力に流されないでいられているか、相手の氣持ちや思いや考えに自分が同調圧力をかけていないか、それを常に感じられる自分でいたいと思う。

「違和感」は「違い」をつくり「自分」に出会う入り口。

「ハウ・トゥ・アート・シンキング 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法」(若宮和男・著/実業之日本社)

そして「違和感」こそ大切にしたい感覚なのだ。小さな違和感を自分が中から教えてくれているその感覚を大切にしよう。それを見落とさず、流さず、面倒くさがらず、言葉にしたり、動き(行動、言葉掛け)にしたりするのだ。

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ハウ・トゥ アート・シンキング

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