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「親がずっと黙って見ていたのがありがたい」SWITCHインタビュー達人達(たち)鈴木おさむ✖️中邑賢龍

今年、2月22(土)・29日(土)に放送された「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」録画していたのを観て「子育て」にも関係するものだったので、興味深かった。

ちょうど良いタイミングで、明日、9月26日(土)NHK Eテレ夜10時からNHK Eテレ「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」、放送されます

鈴木おさむさんは放送作家「SMAP✖️SMAP」「内村プロデュース」笑いのツボが決して人を貶めるものではなくて好きだった。映画「ハンサムスーツ」も好きな映画だ(塚地さんと谷原章介さんの演技がまた素晴らしく絶妙だった)。中邑賢龍さんは東京大学先端科学技術研究センター教授であり教育実践家。教育実践家と言われる所以は異才発掘プロジェクト(Room Of Children with Kokorozashi and Extra-ordinary Talent 通称ROCKET)を率いていらっしゃるところ。

能力はありながらも ちょっと変わっているとか、能力が突き抜けて偏っているとか ユニークな子どもたちを潰さずに育てていこう

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

異才発掘プロジェクトとは、ユニークな子どもたちがユニークさを認められ、潰されることなく大人になれる社会を実現するプロジェクトです。彼らが大人になる10年後、20年後に「なんだか面白い人が活躍する社会になったね」という日を実現させるためのプロジェクトです。

「育てにくい子は、挑発して伸ばす」(中邑賢龍)

【鈴木おさむさんの原点】

鈴木おさむさんはおばあちゃん子で、おばあちゃんがお小遣いを小学校の時から1日200円くれたそうで、そうすると月に6000円。漫画やテレビが大好きなおさむ少年は、それで漫画をめちゃくちゃ買えたんだとか。その(おばあちゃんの)お陰で「強烈に好きなものを好きになる」ことができたのがよかったという。また、(おばあちゃんから)「勉強しろ」とは一言も言われたことはなかったそうです。レコードもたくさん買って、好きなものを聴いていたそうです。

そこで、小学校の時には、人にしゃべったり表現することが好きになっていたと。

19歳で、ニッポン放送に入り、初日にディレクターさんから言われた一言で「世の中でだめとされていることが(絶対 だめなことは だめなんでしょうけど…)ここで勲章になるんだ」と衝撃を受けたそうです。

鈴木「僕が人生終わったなと思った人の経歴が『すげえだろ』と言われていたことで、もう その瞬間です。もう そこが僕の背骨を作った瞬間ですね」

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

とおっしゃっていました。

確かに、学校では「ふざけてはいけません」というのがスタンダードで、怒られたりするけれど、世の中に出てみると、映画だったりバラエティ番組だったりは「ふざけている」のがたくさんの方に観られていたり、足を運んでもらって経済利益を産んだりしているのだ。じゃあ学校で良しとされてきたことって一体何なんだろう?と思うけれど、そこに氣付くと堅苦しさから抜け出せ、楽になれるかもしれない。ネガティブなことも付加価値になる場所があるっていうのは希望なのかもしれない。

【鈴木さんの名言集】

「ほかの人にはない 自分だけの環境や経験は すべて武器になる」

「全部が糧になる」

「社会のルールでだめとか 悲しいと言われていることがこの社会では 僕らのいるところでは免許になったり資格以上のものになる」

「一見 世の中の役に立たないことをやる人がもっと増えたらいいですね」

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

2015年に待望の第一子を授かって、1年間仕事を休み、育児に向き合う。今も子どもの成長をどう見守っていくべきか日々模索しているという。お子さんが2歳ぐらいの時に歩けるようになったり、言葉を話せるようになってきたときに、あっちより早いとか人と比べるようになった。すべてのことにおいて焦ったり誇らしげになったり。そんなときに、鈴木さんの4歳上のお姉さんのところの二人目のお子さまが、生まれてすぐに大手術をしたりして障がいがあるそうなのですが、ちょうどその頃に「ゆうたが15歳だけど 今日 初めてトイレで 一人でウンチできたんだ。うれしくて泣いちゃったんだ」とLINEが送られてきたことがあって、そのときに「スピードを比較していた自分がすごい恥ずかしくなった」と話されていました。

その子どものスピードを早くしようとするのではなくて、その子のスピードを見極めて、合った環境とかを与えてあげなきゃいけないんだなぁっていうのに姉貴に気づかされて

どこを見せたら興味を持つのかなとか、何か無理くり いろんなことをやらせるのは本当に止めようって思ってるんですけどね

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

この時期の子どもは本当に目を見張る発達段階で、つい色々なことをやらせてみたい!という欲も出てしまうけれど、でも、それ以上に子どもが自ら熱中していろんなことを次から次に思いついて、やっているのをそばで見ると、鈴木さんのように「無理に いろんなことをやらせるのは止めよう」と本当に思えます。同感です。

【親がずっと黙って見ていたのがありがたい(中邑)】

それに対しての、中邑さんの返しが面白かった。(BGMも、調子が下がる感じで流れて笑えた)

僕は 子ども時代…チョウチョウの交尾器ってわかります?生殖器ばっかり観ていましたからね。変態少年ですよ。種類を同定するには 生殖器 見なきゃいけない。(中略)ず〜っと。「中邑、遊ぼう」って言われても「ごめん!俺 ちょっと忙しいんだ」って。生殖器見るのが忙しくて。」(笑)

それを親がずっと黙って見ていたのがありがたい。「やめてくれ」じゃない…。「おまえ、性犯罪者になるからやめろって絶対言わなかったですもん」

そこで止めちゃうから、結局、面白いことを本当に突き詰めている子ども 少なくなっている

変わった人たちを大事にしないといけない

一生懸命何かやっている人たちをもっと支えていく社会ができたら とっても楽しいですよね

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

脳科学者の茂木健一郎さんも、自分の母親について同じようなことをおっしゃっていた。茂木さんも子どもの頃、昆虫が大好きで虫ばっかり追いかけていたそうです。そのときに一言も「勉強しろ」とか「無駄なこと」とか言わずにずっと黙って見てくれていたそうなのです。親の立場としてはつい口出ししたくなりそうな瞬間ではありますが、このじっと見守る姿勢って必要な氣がする〜。

全国から選考を経て集まってきた数十人の小中学生のROCKETメンバーの前で、中邑さんが

人間て 誰もが変わっているところがある。

ね、だからこのレッテルを貼られる、烙印を貼られるというところが実は一番恐ろしいとこなんです。だけど僕たちもやっちゃってることなんですよ。

そういうふうに見たら、実は、みんなのことを悪く言う人のことをもうちょっと「ふふん こいつ こうやって見てるのか」っていって冷めて見れるかもしれないし、逆にそう言う人のことを気にしなくてよくなるかもしれないなっていうふうに思う。

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

と語られていました。プロジェクトのメンバーは個性が強く、周りになじめず、不登校傾向にある子どもたちが多くいるとのことで、親でもなく、学校の先生でもなく、こんなことを言ってくれる大人に出会えることは大きな励みになると思う。

好きなことばかりやっているっていう子どもたち、こういう子どもこそが やはり これからの世の中を変えていこうとしている

”変わった子ども”たちがやっぱり堂々と生きられる社会をつくっていこう。で、その人たちを潰さない社会がでたときに必ずイノベーションが起きるっていうのがこのプロジェクトのポリシーなんです。

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

こんなふうに堂々と高らかに宣言してくれる大人がいてくれて、その場があるってなんて心強いことなんでしょう。

東大駒場キャンパス(保育士の筆記試験での会場で入ったことある(笑)!)にある中邑さんの研究室。そこには壺が飾られていたり、陶器やガラス器がたくさん並んでいた。「とにかく集めるというのが大好きで」とお話しされていましたが、

こういう割れやすいものを使うと みんな もの ひとつひとつ考えるようになるというか。

そうしないと、みんな同じものを使っていると もう どうでもいいってなっちゃう。

例えば これ ほら…ね、まぁ ちょっと大きさ違いますけど、こう持ってみて分かるように これが だから まぁ60年代。それぐらいのグラスなんですよ。薄くて、軽くて。これが今のやつです。同じものでも 壊れないように作るっていうか。割れないように。だけど、どっちが感じがいいかって言うと、お酒飲みたいのどっちです?

そうそうそうそう。そうなっていくんですよ。だからなんかね…壊れるから駄目って本当に味わいのあるものがなくなっていくっていうのは悲しいですよね。

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

と、食器類(割れ物)の存在への愛着というか、そこを感じられて、焼き物の故郷で育ち、朝に、昼に、夜にと茶碗を変えている私には個人的に嬉しかったし、心が踊った。

【「どうなるか分からないけど、唯一できることは彼らに寄り添うこと」】

いちばん世の中の人が注目しない子。変わった子。ある意味 逆に言うと 邪魔になる子もいるし。そういう子たちって実は密に接しているとすごく面白い場面があるんですよね。

内輪だけでやっていると、マイノリティの集団になってしまうという。そこにやっぱり社会で活躍しておられる人が来ることによってひとつの流れができる。

やってることは相当変わったことをやっている。で 皆さんから言われるんですね。「先生 そんな変なことやってていいのか?」って。「どうするんだ?」って。いや どうするか…どうなるか分かんないけど…唯一できることは彼らに寄り添うことだけ。ま、それなんですよ。人のしないことをやってる。だから やっぱり 自分たちがある程度 責任をおっておく必要があるっていう。やりかけたら まぁそれは 10年くらい続けないとね…ていう思いでうあってるんですよ。

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

また、プロジェクトでは経験を通して「言葉の知識じゃない 体で自分がわかる」「体に染みつく」ということを大切にしているそうです。

「言葉の知識じゃない 体で自分がわかる」「体に染みつく」「これこそが実は大事な教育と僕は思ってるんですよ」

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

バーチャル経験になりがちな今、体を主体に実体験を大切にされているところ、そしてお互いを比べたり、点数をつけたりするのではなく

「『お前 こう きたか 俺は こう きたぞ』みたいな。なんか そんな感じですよね」

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

と、こんなところも面白い回でした。

【子どもを変えるのではなくて 僕らの発想を変えようじゃないか】

中邑さんのお知り合いのお子さんのお話し。そのお子さんは、教室で席には着かずに、カーテンに入って授業を受けていると。そのときに先生は「それはおかしい。カーテンから出て、ちゃんと椅子に座りなさい」と言う。「嫌だ!」と言って、カーテンに入ったままで責められる。

中邑「いいじゃないか カーテンに入って 授業受けたってって僕は思うんだけど だけど やっぱり世の中一般的には それは許せないんですよ。

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

そこで、お母さんが彼に『どうして カーテンに入って授業を受けるの?』と聞いたところ、その子どもさんが何と答えたかと言うと「僕ね、書くのが遅いんだ。それで椅子に座っていたら『書け』って言われるから、一生懸命書いていると先生の話が耳に入ってこなくて、僕、全然授業が分からなくなるんだ」と。そして「ある時、僕は気付いたんだ」と。「カーテンの中に入っていると書かなくていい。書かされない。しかも先生の話が全部分かる。だから僕カーテンの中に入りたいのに先生が駄目って言う」と。

このことに対して、中邑さんは「悲しくないですか?これって」と口調を強めて伝えていらっしゃいました。本当に、この話を聞いて胸が詰まる思いがした。

中邑「子どもが せっかくそうやって授業に参加しようとしているのに みんな同じようにしなきゃいけないから ということで 彼は授業が分からなくなる。そのできないことを できない できないって追い詰められてしんどい思いをしている人たちが 実は社会で暴れたり、ね、いろんな悲しい事件を起こしてるってことも実際にはあるわけですよ。そしたら 世の中の人はみんなその人が悪いとか その家族が悪いっていう方向に行くじゃないですか。違うねって。その人を追い詰めてしまった社会が悪いんだって。社会の排除っていうことに対しては もう許せない憤りを感じるんですよね。」

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

中邑さんの強いこの思い、胸がいっぱいになりました。

中邑「だから 子どもを変えるのではなくて 僕らの発想を変えようじゃないか。考えを変えようじゃないか。 」

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

それに対して、鈴木おさむさんも「子どもを変えるんじゃないですよね。環境を変えるというか。そこにまず 大人が気付かなきゃいけないんですね。」と答えていらっしゃった。

中邑「そうなんですよ。やっぱり ちょっとうちに秘めている子どもたちでも 同じような思いを持っているわけですよ。それに 少し手を貸してあげるっていう場は あってもいいんじゃないかなって思うんですよね。」

「SWITCHインタビュー達人達(たち)『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」

中邑さんの強い思いに心が動かされた。

【追記】

2020年10月28日放送のテレビ朝日系「あいつ今何してる?」で、長男はメンタリストのDaiGoさん、次男はアプリ開発プログラマーの彗吾さん、三男は調香師の怜吾さん、そして四男の亮吾さんは謎解きクリエーターという松丸一家の『松丸家流”天才の育て方”』について、「勉強は食卓でやっていた」という松丸家の兄弟。4人のお母さまの在り方も「子どもが集中している間は邪魔しないで見守る」だったそうです。子どもたちが何かに夢中になって集中しているときは、途中で遮ることのないよう、絶対に声をかけず、氣遣ってくれていたそうです。

やはり、「子どもが何かに集中しているときは、途中で遮ったりせず、見守る」という姿勢を周囲の大人が持ち合わせていると、子どもが伸びるような氣がします。

繰り返しになりますが、明日、9月26日(土)NHK Eテレ夜10時からNHK Eテレ「SWITCHインタビュー達人達(たち)選『鈴木おさむ✖️中邑賢龍』」、放送されます

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育てにくい子は、挑発して伸ばす

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